今週の日経平均予想
先週・日曜にアップした「週間及び今後の日経平均予想」にて「9/7-10高値」と記したとおり、週末の日経平均は時間外にて30,534円高値まで上昇としたものの、ダウ平均の中盤以降の急落に連れ安となり、高値から約400円安・30,151円で返ってきており、9/10の週末金曜(時間外)にて目先の高値をつけた可能性がある。
先週の日経平均(現物)15分足では、チャートに付記した青色ラインの一番上の価格帯付近で月曜の日経平均が始まると見られる。
この価格帯は、金曜の高値膠着から130円ほど下方に位置するため、やや売り先行で始まると見られるが、29,860円~30,150円の価格帯は先週・火曜のギャップアップスタートから出来高を伴ってジリ高となった価格帯であるため、押し目買いも活発に行われると思われる。
なお、月曜のダウ平均・ナスダック総合指数については、昨日アップした「ダウ平均予想」に記したとおり、いったんの反発となるか続落となるか微妙なところと見ているが、続落優勢(下ヒゲもあり?)と見ており、筆者想定どおり続落優勢であれば、日経平均は火曜日付近までもたつく可能性があると見ている。
この場合、日経平均は29,800円~30,000円程度まで下落する可能性があると予想しているが、その後は週末の米メジャーSQに向けてダウ平均・ナスダックは反発に向かう可能性が高いと見ており、日経平均も連れ高に向かうと見ている。
ただ、直近でダウ平均と日経平均の連動率はかなり薄れており(実際、真逆に動いており)、日経平均はダウよりも上海総合指数に連動している感があり(その上海総合指数も過熱気味の上昇となっていることから) ダウの押し目を買うために日経平均や上海を売る動きとなる可能性があることにも警戒したい。
その上海総合指数は上図のとおりとなるが、かなり強いモメンタムを伴う上昇であるだけに、目先、急落となれば週後半には買い戻しが入り二番天井を形成、浅い下押しで上値を取ってきた場合には過熱感からの急落と、いずれにしても一服局面が近いと見ている。
上海の見通しと同じく、日経平均が目先的に30,100円前後で底堅く推移した場合は、火曜以降も上昇の流れを継続し、30,714円高値を上抜く可能性もある。
これらのことから、今週の日経平均予想レンジはメインシナリオとしては、下値目処29,700円~29.900円、高値目処は30,300円~30,500円となるが、週央付近で30,500円を捉えてきた場合は30,700円~39,800円高値の可能性が生じる。
なお、来週の東京市場は週初・月曜及び木曜が休場となるため、東京休場を前提とした海外勢の仕掛けが入る可能性があり、(特に高値で週を終えた場合は)この点は警戒を要すると見ている。(後述)
その上海総合指数は上図のとおりとなるが、かなり強いモメンタムを伴う上昇であるだけに、目先、急落となれば週後半には買い戻しが入り二番天井を形成、浅い下押しで上値を取ってきた場合には過熱感からの急落と、いずれにしても一服局面が近いと見ている。
今後の日経平均予想(短中期予想)
日経平均の高騰が続いているが、筆者が本格上昇はまだ先と見ている理由としては、かねて記しているとおり、週足の移動平均線の配列にある。
下図は日経平均・週足チャートとなるが、足元の移動平均線は上から26-13-52週線と需給に齟齬が見られる。
直近の23,000円から30,000円への上昇期間においては、上から13-26-52週のバーフェクトオーダー完成しているが、上昇準備期間にあたる丸で囲んだ部分では13-52-26週と需給に齟齬が見られるため、もみ合いにより日柄調整が必要になったと見ている。
また、日足ベースにおいても騰落レシオ・MACD・ストキャスティックスが買われ過ぎ圏にあるため、まず、これらの日足ベースでの調整が週足ベースでの調整(日柄調整)に発展・完了した後に再度上値を目指すと見ている。
なお、毎日曜に更新している「日経平均予想イメージ」については、下図のとおり、値幅調整を行うとともに、日柄の修正と絞り込みを行った。
基本的な変化日には変わりはなく、修正は直近上昇による値幅修正にとどまっているが、先週の日経平均が大幅上昇となった一方、先週の後半の日経平均は高値もみ合いとなっているため、仮に、この高値水準を上抜けることができずに週を終えた場合及び上述の高値水準をクリアした場合には、東京市場休場に際して(従来は買い仕掛けの可能性と見ていたが、逆に)売り仕掛けが入る可能性があることに注意したい。
なお、先物手口において、(正確な建玉については月曜の残高報告を待つ必要があるが)日々集計においては、バークレイズに次ぐ買い方のJPモルガンが買い建玉の多くをSQ決済に回した形跡があり、売り越し転換となっているなど、海外先物勢は先週末の東京市場SQにて買い建玉の圧縮に動いている可能性があり、SQを境に大きく方向転換を計ってくることも考えられる。