2021-09-13

今後の日経平均予想(9/13)


【本日の相場概況】

   ※RSIは高精度で天底を示唆

  日経平均  30447.37 +65.53
  TOPIX     2097.71 +6.06
  出来高     11.3億株 
  売買代金    2.85兆円 

  
・RSI (9) 日経平均 93.60
           TOPIX    90.73
・RSI(14) 日経平均 91.41  
          TOPIX    89.55

・騰落レシオ   144.39




【日米市場の現況と今後の予想


 ダウ平均

週末・金曜のダウ平均は-271ドル安・34,607ドルと、買い方の見切り売りによる大幅安となった。

75日移動平均割れやMACD・ストキャスティックスの売られ過ぎ圏到達により、引き続き反発が見込める位置まで下落しているものの、(あと僅かながら)下値余地を残しているように感じる。


一方、S&P500については、ストキャスティックスについては売られ過ぎ圏に達しているものの、MACDはゼロライン到達に過ぎず、25日線割れについても直近の割れ方よりもやや甘い。

また、ナスダック総合指数については、ストキャスティックスについては売られ過ぎ圏入りしているものの、MACDには一段の下げ余地を残しており、週明けはもみ合いまたは続落(下ヒゲを含む)の可能性が高いと見ている。



ただ、ナスダックは米主要3指数の中でも相対的に強く、移動平均線に支えられていることから、目先的には25日線タッチでの反発を予想している。

したがって、今週の米国市場については週前半にもたつく可能性があるが、週末の米メジャーSQに向けては堅調な展開が予想される。

※本日、夕刻のダウ先物は+150ドル高と堅調推移となっていることから、土曜にアップした左図「ダウ平均予想チャート(部分)」のとおり、超目先は反発も、上げ渋りから下押した後、米メジャーSQに向けて反発と見ている。

なお、米メジャーSQ通過後は二番底模索の下落と予想している。




東京市場・日経平均


先物・オプション手口集計・考察

  データの集計方法の詳細 → こちら
  先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら 

(本日は前週末時点の残高報告を受け、先週末の建玉残の一部修正を行っています) 


 ・ゴールドマン

小幅買い越しと、本日の保ち合いでは特に仕掛けは見られず、建玉も中立となっている。

・Cスイス

小口買い戻しと様子見となっている。引き続き売り越し基調。

・ソシエテ
大口売り越しとなっているが、建玉はやや売り越しながら、依然として中立の範囲内。

・バークレイズ
本日の残高報告により、買い建玉が日々集計より3万枚を超える上方修正となっており(詳細後述)、再度、買い筆頭に。本日は小口買い越しと大きくは動いていない。

・野村
5,072枚の超大口買戻しとなっている。

 
上記以外の先物参加者は次のとおり。


バークレイズが残高報告により買い建玉の上方修正となったものの、同じく買い筆頭から後退したJPモルガンの買い建玉は、ほぼ日々集計値のとおりとなり、本日は2,000枚を超える買い越しとなった。

このほかの海外勢は、パリバが6,000枚を超える超大口売り越したほかは売り買い交錯となっている。

・ABNアムロ(オプション)



日経平均の予想コメント 


本日の日経平均は、週末の先物ナイト終値比+150円高で寄りついた後、30,200円~30,400円でのもみ合いと、筆者想定よりも強い動きとなった。

日経先物15分足チャートでは、下図のとおりギャップアップスタートから三角保ち合いの形成となったが、引け近くに保ち合い上放れとなっている。



18:30現在の日経平均CFDは30,625円高と日中終値から約300円高で推移しており、このまま米国時間経過後も高値維持となった場合には、想定していた目先下押しの値幅は限定的となる可能性が生じている。

具体的には、左図が昨日アップした「週間予想」であるが、9/7-10の天井が後ろズレしたと見ており、目先の一段高後は下押しの時間帯に入ると見ている。

したがって、目先の下値目途としては、本日の終値30,447円~30.550円が目途となり、メインシナリオとしては週末に向けて2月高値30,714円を捉える動きが想定される一方、日経平均は米SQ前にも失速する可能性もあると見ている。

後者の理由としては、このまま上昇となった場合、騰落レシオ150%超や25日線乖離率8%超など、過去の急落水準に達することから、来週の東京市場休場前の金曜に利益確定売りが優勢となる可能性があると見ているためだ。

加えて、本日公表のあった先週末の「先物残高報告」では、JPモルガンは筆者が行っている日々集計から大きな乖離はなかったものの、バークレイズが3万枚を超える上方修正となっており、目先、バークレイズによる買い相場が続く可能性がある一方、野村の売り玉は、日々修正結果から3万枚増加となっており、バークレイズの利益確定買い・野村売りの相場観の対立が際立っており、これが相場の攪乱要因になり得ると見ている。

国内証券筋では「全員参加型相場」とハッパを掛ける向きもあるが、大なり小なり日足ベースでの過熱感が解消されない例は乏しく、足元の状況からは買い方の利益確定売り・売り方の売り乗せが起きやすいと見ている。


※21:15追記

上図は本日の先物残高報告(先週末現在)を受けての9/6週の週間手口となる。

GSが1万枚余の利益確定売りにより建玉を中立に戻しており、Cスイスが9,000枚の買戻しにより売り建玉の大幅圧縮を図っている。一方、バークレイズは4.7万枚の弩級の買いとなっており、短期的な値上がり益を手にしているため、反対売買が起こりやすい。


なお、バークレイズと並ぶ買い大手のJPモルガンは1.3万枚を利益確定しており、パリバは2.3万枚の売り越しにより売り転換となっており、目先的には利益確定売りにより潮目が変化した際には、売り方の旋回売りに拍車がかかる可能性があると見ている。

一方、急落後には売り方の買い戻しによる急騰が起こりやすく、先週の週足起点付近がポイント(売り方の買戻し及び買い方の押し目買いポイント?)になると見ている。

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