今週の日経平均予想
今週の東京市場は、月曜・木曜が祭日休場となるため3営業日の立会となる。
したがって火曜・金曜の東京市場は2営業日分の米国市場動向の織り込みを行うこととなり急変動への警戒が必要となる。
そのため、月曜・火曜のダウ平均はもみ合いから反発に転じる可能性が生じており、休場明けの日経平均は金曜終値から大きく動く可能性は少なくなったと見ている。
ただ、続く23日(木)の東京休場については、前日の9/22に米FOMCが開催されるため、くすぶり続けているテーパリングへの言及が市場想定とは異なっていた場合、休場編むの9/24(金)の東京市場が週末要因も重なって荒れる展開となる可能性がある。
なお、昨日アップした「今後のダウ平均予想」に記したとおり、日柄的にも今週は転機を迎える可能性があるため、FOMCの結果如何に関わらず、(値幅は別として)直近の上昇トレンドが一服となる可能性があると見ている。
なお、今週の立会が3営業日の短縮となるため、市場参加者も積極的に取引を控える傾向があると思われ、足元の日経平均が高値保ち合いとなっている現状からも、多少の混乱は生じても大きく値を崩すというよりも、高値保ち合いの範疇で、次の動きへの準備期間となるのではないか?と見ている。
これらのことから、今週の日経平均予想レンジについては、高値目処が30,500円~30,600円、下値目処が30,000円~30,100円と見ている。
なお、週前半高・後半安との見方は変えていない。
今後の日経平均予想(短中期予想)
日経平均は8月下旬、管首相の自民党総裁選不出馬を景気に一気に買いを集めて上昇した。
来る衆議院選挙での自民惨敗の構図が崩れ、期待感が先行したためであり、今回の上昇は、衆議院選挙の日程決定付近から投開票日までに想定された上昇を先取りしたものであったと言える。
したがって、管首相退陣や期待される大型の経済対策については、いったん織り込んだと見るべきであり、短期的には8月下旬以降の上昇に対する調整入りの局面に移りつつあると予想している。
テクニカル的にも、足元の日経・日足チャートでは25日線が75日線・200日線を上抜けているものの、引き続き200日線が75日線より上方に位置しており、中長期投資家による利益確定売りが出やすい状況となっている。
(普段使用しているチャート作成ツールが本日午後8時までシステムメンテナンスのため使用不可のため、他のツールで描画しており、やや見にくいがご容赦を…)
週足チャートにおいても、26週線(半年線)が13週線(2.5ヶ月線)より上方に位置する逆整列となっているため、週足ベースにおいても目先調整が必要と見ている。
なお、筆者想定どおり、近く調整入りとなった場合の下値目処としては、下図240分足チャートでのフィナボッチ数を当てた38.2%押し・29,500円、50%押し・29,000円~29,100円が相応と見ている。
なお、毎日曜に更新している「日経平均予想イメージ」については、下図のとおり、値幅調整を行うとともに、若干の日柄修正を行った。
また、今週のFOMCにて、日経平均に大きな動きが見られなかった場合、9/29が次の節目になると見ている。
9/29については、配当権利落ちにより日経平均が-180円ほど下落することが想定されているとともに、自民総裁選挙の投開票日となっていることは、偶然の妙にしては出来過ぎの感があり、短期的な出尽くし局面となりやすい。
ただ、ここでの出尽くしも、すぐさま買い戻されると見ており、次に訪れると推測している10月中旬にかけての調整が衆議院選挙前の押し目になると予想している。
上記の短中期予想(イメージ図)については通常の押し目パターンを想定しているが、仮に、9月末~10月初旬にかけて値幅を伴う急落(フィナボッチ38.2%押し~50%押し)となった場合には、年末に向けて、上昇第2幕となる大暴騰となる可能性が生じる。
※9/20 - 18:10
目先的には、高値膠着またはジリ安と見ていたが、本日18:00現在のダウ先物は-480ドル安・34,100ドル、日経平均CFDは28,900円割れまで押しており、「日経平均予想イメージ」で示した続落コースの可能性が高まっている。
(ただ、明日の日経平均が足元の水準で推移した場合、ギャップダウンの寄付き値を終値で超えることができなかった場合は、自律反発も弱いものになりやすいと見ている)
目先的な日柄上の焦点は、配当権利落ち及び自民党・新総裁が選出される9/29~+3営業日付近と予想している。