2021-09-24

今後の日経平均予想(9/24)


【本日の相場概況】

   ※RSIは高精度で天底を示唆

  日経平均  30248.81 +609.41
  TOPIX    2090.75 +47.20
  出来高    14.2億株 
  売買代金 3.55兆円 

  
・RSI (9) 日経平均 54.53
           TOPIX    56.57  
・RSI(14) 日経平均 69.09
          TOPIX    67.44

・騰落レシオ   139.94




【日米市場の現況と今後の予想


 ダウ平均


昨夜のダウ平均は506ドル高・36,764円と、筆者の弱気予想に反して急騰となった。

日足チャートでは、MACD・ストキャスティックスともに申し分ない反発基調を描いているが、移動平均線については75日線に頭を抑えられて終えており、今晩の利益過程売りが出やすい週末を続伸で終えることができるかが焦点となる。


ボリンジャーバンドでは、-2σ、-1-σを勢いよく上抜いているが、下向きの基準線に抑えられている。

また、昨夜の終値水準は、直近でのもみ合い水準であるため、ここをすっきりと抜けることができるかどうか?

筆者予想としては、直近2営業日急騰の反動及び週末要因並びにセオリーとして二番底形成または下値試しに向かう可能性が高いと見ており、引き続き直近安値を下回るとバンドウォークに結びつく可能性が高いと見ている。

ただ、勢いの点や東京市場の配当権利取りにより、来週・月曜までは下げにくい可能性もあると見ている。



 ナスダック総合指数


一昨日の記事にて「この先、25日線を維持できるかどうかが焦点」と記したとおり、昨夜のナスダック総合指数は25日線に頭を抑えられて引けている


この先、いったんは利益確定売りに押されるものの、目先的には75日線をサポートに反発するシナリオを想定している。

ただし、75日線を割り込む可能性も排除されず、200日線・14,000ポイント付近への下落の可能性も残している。





東京市場・日経平均


先物・オプション手口集計・考察

  データの集計方法の詳細 → こちら

 ・ゴールドマン

-7,568枚の超大口売り越し。週明けより「かなり明瞭な売りスタンス」と記しているとおりの結果となっている。売り建玉2.3万枚。週明けの残高報告が日々集計どおりならば、かなりの確率で下押しとなろう。


・Cスイス

-1,712枚の大口売り越し、引き続き売り越しに傾き始めている。

・ソシエテ
2,548枚の買い越しにより、建玉をニュートラルに変えている。

・バークレイズ
663枚の小口買い越し。日経平均大幅高では買いは控えめにというところだろう。

・野村
6,154枚の超大口買い戻しにより、引き続き売り建玉の圧縮に動いている。


上記以外の主な外資系先物参加者は次のとおり。

バークレイズに次ぐ買い筆頭のJPモルガンは1,662枚の買い越しながら、前日(休場前)の売り越しに対する買戻しとなっている。その他の主体は売り買い交錯ながら、日経平均の大幅高に乗じてやや買い優位となっている。



・ABNアムロのオプション手口

文字どおり売り買い交錯ながら、やや下向きか?(先物手口と同方向)



日経平均の予想コメント 


本日の日経平均は、昨夜のダウ平均506ドルの急騰や9/21(火)東京休場明けのリスク回避売りに対する買い戻しが活発となり、609円高・30,248円の大幅高で週を終えた。


感想としては、昨日追記したとおり、海外勢にによる東京市場「シルバーウィーク休場前半 → 売り仕掛け、後半 → 買い仕掛け」による「行って来い」の値幅取りに翻弄されている観がある。

日経平均・日足チャートでは、MACD・ストキャスティックスに反発の兆しが現れているものの、米国市場が危うい上昇であることや、引き続き直近高値から引くレジスタンスラインを超えていないことなどから、調整初動を覆す積極的な理由は見当たらないと推測している。


また、先物手口においてもGS、Cスイス等の大口売り越しが目立っていることに加え、売り大手の野村の買い戻しが上昇の主因になっている点も気がかりである。

したがって、目先的には日経平均は高値もみ合いの可能性を残しているが、来週半ばの配当権利落ちに絡んだ売り仕掛けに警戒感を持っている。

なお、米国市場の調整は依然として継続中との見方を変えておらず、直近急反発により、買い戻し一巡となり、再度下値試しとなる可能性が考えられる。(事実、昨夜のダウ平均の出来高は5日平均を3割程度下回っている)

筆者の弱気想定が的中した場合、ダウ平均の下値目処は52週線・32,600ドル(足元から2,000ドル下方)示現の可能性があると見ている。

この場合、日経平均は直近上昇の巻き戻しが起こりやすく、バークレイズの買い玉の利益確定売りや売り方の追撃売り次第では、1ヶ月~2ヶ月後に28,200円~28,500円、または27,500円程度への全値戻しを試す可能性があると予想している。

※21:30追記
目先は29,500円~30,500レンジでの方向感なき・もみ合い(上端~下端の行き来ということではなく、このレンジ内での日ごと200円~300円程度の値動きイメージ)と見ており、筆者としては配当権利落ち日を契機に弱含み(先物の利益確定売り優位)と予想、29,500円を割れた場合には、一段下方の28,500円~29,500円レンジに移行する可能性が高いと予想している。

一方、予想に反して30,500円を超えてくると30,500円~31,500円の上方レンジに移行する可能性が高まる(サブシナリオ)。

いずれの場合にも、先物主導のため急変動となりやすいと見ている。

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