2021-09-26

今週及び今後の日経平均予想(9/26)


今週の日経平均予想


週末のダウ平均は、もう少し利益確定売りが入るのではないかと見ていたが、実際は売り方の買い戻しが優勢となり、買い方が売り急ぐ動きが見られなかったことから、日経平均は、基本的には堅調な展開が予想される。

MACD・ストキャスティックスともに反転の兆しが生じていることも反発の支援となろう。

ただ、後述するように、先物主導の値荒い展開となる可能性があり、9/29(水)の配当権利落ちや、自民党総裁選挙結果によっては、週半ば以降は自律反発終了となる可能性があると見ている。


したがって、今週の日経平均の予想レンジは、上値目処は30,600円水準、下値目処は直近に明けた窓埋め・30,021円(配当権利落ち後・29,841円)と予想している。



今後の日経平均予想(短中期予想)


日経平均の8月末から直近3,000円近い冒頭については、日々の先物手口考察にてお伝えしているとおり、バークレイズの超大口買いが上昇を主導している。

ちなみに、この間(8/30-9/24)、下表のとおりバークレイズの建玉は2.9万枚から10万枚へと一挙7万枚の巨額買いを繰り広げている。

売り大手であった野村は、売り玉のリスク回避により2万枚余の買い戻しを余儀なくされ、Cスイスも1.5万枚の買い戻しとなっている。

ただ、直近ではゴールドマンが売り参戦しており、今後の展開が注目される(詳細後述)


なお、バークレイズに並ぶ買い筆頭であったJPモルガンは、8/30時点では4.3万枚の買い玉から直近では3.6万枚と買い乗せしておらず、むしろポジション調整となっている。



また、上述のとおり、ゴールドマンが直近(先週を境に)売り越しに転じているのと同じく、BNPバリバも1万枚の買い越しから-2.4万枚の売り越しへと売り転換している。

加えて、野村・Cスイスが買い戻しを余儀なくされたほかは、売り越しこそあれ、各社ともに建玉に大きな動きはなく、積極的日本株(先物)を売買する姿勢は見えていない。

したがって、直近の急騰はバークレイズの巨額買いに、野村・Cスイスが素直に買い戻す構図で日経平均が上昇しており、野村・Cスイス(を通じて発注している投資主体)も、バークレイズの買い一巡のタイミングで一気に売り崩してくると予想している。

(GSやバリバの売りがその先兵役となっているのではないかと見ている)

なお、バークレイズの先物巨額買いは、(あくまで筆者推測であるが)米国株売り・日本株買いのポジションを取っていたのではないかと見ており、この推測が的中しているのであれば、米国株高=バークレイズの日本株売り(先物の利益確定売り)の構図が成立する。

その意味でも、今週の先物手口において、GSがさらに売り乗せてくるか、またバークレイズの買い姿勢に変化が出てくるかに注目している。

(おそらく、現時点で様子見となっている各社ともに買いたい意向はあるものの、足元の高値では買いたくないと言うのが本心であり、目先的には売り賛成の可能性が高いと見ている)

なお、日経平均・週足チャートでは、依然として26週線が13週線より上方に位置する逆相位が生じており、目先、波乱含みの展開となってもおかしくないと見ている。



また、週足MACDにおいても、シグナル線との乖離が広がっており、MACDの急角度での上昇と相まって、週足ベースでの調整が近いと見ており、52週線・28,000円~少し手前・28,500円までの調整が意識されると予想している。

なお、毎日曜に更新している「日経平均予想イメージ」の更新版は下図のとおり。


目先は、9/29・配当権利落ち日を含む週末までの間、高値もみ合いにて売りを溜めた後、下落開始となり、その後は従来の予想どおり、10月中旬の安値に向けて下降すると見ている。

なお、10月中旬の安値は上述の29,000円~29,500円を第1下値目途と予想している。

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