2021-11-07

今後の日米市場の予想(11/7)



 ダウ平均


週末のダウ平均はギッャプアップ上昇となり、寄り後の高値は前日終値比+350ドル程度高まで上昇となった。

その後は、急ピッチの上昇に週末要因が加わった利益確定売りに押されたが、終値も+203ドル高・36,237ドルと高値を更新した。

直近の米経済指標はまちまちであったことから米雇用統計の弱気観測や、FOMCでのテーパリング表明を受けて株安を見込んでいた売り方の買い戻しがあったのではないかと思われたが、出来高は前日を上回っており、相応の実需買いもあったと思われる。

テーパリングについては、かねてより予されており、FRBの市場との対話が十分に行われていたことから、出尽くしの買いがあったと見られる

したがって、今後の米国市場については引き続き中期上昇トレンドが継続すると見ている。

ただ、直近の米国主要3指数の上昇ピッチが速く、短期的な過熱感を伴っていると思われることから、目先的には反落の時間帯が近づいていると予想している。

具体的には、目先動向を示唆するストキャスティックスが買われ過ぎ圏で反転下降の兆しがあることに加え、筆者が観測(算出)しているRSIは下表のとおり、ナスダック総合指数のRSI(9)が4日連続の100%と天井張り付きとなっており、同指数のRSI(14)についても90%付近での推移となっている。


また、ダウ平均・S&P500のRSI(9)・(14)ともに買われ過ぎ圏での推移が続いており、主要3指数ともにいったんの小休止が見込まれる水準に入っている。

なお、ダウ平均の日足ボリンジャーバンドは週末の上昇においても+2σ・36,600ドルに至っておらず、距離的にも300ドル程度上方にあることから、いったん+1σ・36,000ドル付近での値固め後に再度+2σに向かうと予想している。

ただ、足元の上昇は10/1安値から1ヶ月余の急ピッチな上昇波動となっていることから、ボリンジャーバンド+2σ到達後は、いったん基準線と+1σの中間地点・35,500ドル付近までの反落を予想している





 日経平均


週末のダウ平均が200ドル高となったが、日経先物ナイトの終値は29.670円と、日経平均現物終値比60円高と精彩を欠く価格となっている。

これは、米10年債の急落により円高が進んだため、直近で円安の恩恵を受けていた輸出関連株の弱含みを想定した価格形成と見ている。

また、先物手口においても日々記しているとおり、海外勢は中立または買い姿勢が目立っており、海外勢の売り方についても-10,000枚~20,000枚程度の小規模の売り越しであり、短期資金による値幅取りが主流となっていることから、上値が重い展開になっていると見ている。



(国内勢の先物は野村とみずほが-40,000枚~-50,000枚の売り越しとなっているが、筆者推測では、おそらく相当分については現物の売り需要が背後にあるものと思われ、見かけほど売りはなく、買い戻し需要は少ないと推測している)


また、信用買い残が3.6兆円の2018年4月以来の高水準となるなど、上値の重さが意識されることも、上昇の勢いを鈍くしている要因と見ている。

ただ、足元の好決算が輸出企業の円安効果による決算が背景にあるとは言え、コロナ禍による落ち込みは既に脱していると思えることや、為替については今後も円安基調が続くと思われることから、上下動を繰り返しながらも基調は上昇トレンドを描くものと予想している。

(週足ベースでの陽転については2週間程前に記したとおりである)

したがって、目先的には、直近の需給要因及び週末のSQの思惑から下振れする可能性があると見ており、今週の下値目処については29,250円~29,450円と予想している。

下値の日柄については、引き続き25日移動平均線の29,000円到達が見込まれる11/11前後(11/9-11/12)を変化日と見ている。

なお、今週の高値目処については米国株高を受けた週初の動きの中で示現される(29.750円~29,850円)と見ており、下値目処が達成されると予想される週央以降は立ち直りを見せると予想している。

なお、その後の見通しについては、週後半から来週初にかけて予定されているメガバンクを始めとする金融株の決算発表により日経平均EPS が上昇すると予想しており、想定どおりであれば、今週の下押し以降は来週初のEPS 上昇が一巡する週央11/16-18までは先週の高値29,880円を超える展開が想定される。

ただ、好決算を受けた買い一巡後となる11/18以降は、上述の東京市場の需給の重さと米国株の小休止により、日経平均は再度弱含む展開になると予想している。

なお、繰り返しとなるが、想定される目先の米国株安は需給要因による短期的な下落と想定しており、米国株安が立ち直る12月初旬からはドル高円安・米国株高が再開し、日経平均も高値追いの展開になると見ている。

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