昨夜の米MSQについては、先週、何回か「12月初めの急落により(中略)SQ値は下方修正されている」「上向きポジション縮小・リスク回避のヘッジ売り優勢」と記したとおり、主要3指数ともに大幅ギャップダウンスタートとなり、SQ値を押し下げた。
また、SQの通例として、寄り付きが売り優勢となった場合、SQ値を下方で決めたい筋の売り仕掛けが介在している例が多く、SQ値算出後の狼狽売り局面で売り仕掛けを買い戻す動きが出やすい。
ダウ平均を例に取れば、前日比-200ドル安・35,800ドルで寄りついた後、-613ドル安まで下落したものの、その後は、いったん寄り付き値まで約400ドル戻したが、再度売られ-532.20ドル安(-1.48%)・35,365ドルの安値圏で取引を終えた。
S&P500やナスダック総合指数も例に漏れず、ギャップダウンスタート後は狼狽売りに押されたものの、その後、急反発となったが再度売りに押される結果となった。
ただ、ナスダック総合指数については、反発後の下押しが半値押し水準にとどまり、終値は前日比-0.07%安と小幅下落にとどまった。
これは、ナスダックが強かった訳ではなく、主要3指数のうちで、唯一、75日線を割り込んでいる短期的な売られ過ぎ状態にあるためと見られる。
米主要3指数の3指数のRSI(筆者算出)は下表のとおり・・・。
昨夜のナスダック指数は最も下落率が低かったにもかかわらず、RSI9日については、29%と3指数のうちで最も低下しており、14日についてもダウ平均よりも9%低い位置にある。
なお、RSIの現在位置についても、ナスダックの9日を除いては中立圏の下方の段階であり、依然として下値余地を残していると見ている。
ただ、足元の急落については昨夜のMSQ要因による売り仕掛けの可能性が高く、RSIがきっちり売られ過ぎ圏まで低下するかどうかについては疑問がある。
むしろ、移動平均線から見た需給バランスを重視すべきと見ている。
移動平均線から見た現在位置は、ダウ平均が25日線手前となっており、S&P500は25日線まではまだ余裕があり、ナスダックについては上述のとおり25日線を割り込んでいるものの、下方の75日線までにはかなりの距離がある。
また、3指数に共通しているのは25日線は上向きを維持しているため、今すぐに本格的な調整局面に移行する可能性は小さいと見られることである。
具体的な需給の収束日柄については、これまでのSQに絡む混乱については2日~1週間程度が通例となっていることから、今回も同様の日柄になると思われる。
折りしも、筆者が目先の株価動向を示唆することが例が多いストキャスティックス(スロー)は、ダウ平均・S&P500ともに「買われ過ぎ」と「売られ過ぎ」の中間よりやや下方に位置しており、モメンタムは下降となっている。
このことから、同指数が売られ過ぎ圏に入るか、入りつつある状況にて、いったん反発に向かうと見ており、日柄としては直行で1~3日後、途中もみ合いを挟めば3日~5日後が標準的な日柄と見ている。
これらストキャスティックスや移動平均線、その他指標から勘案したダウ平均の下値目処については35,000ドル付近と見ており、35,000ドル割れをきっかけに反発(買い戻し)に移行しやすいと予想している。
したがって、12/20週のダウ平均の予想レンジについては、下値目処が34,800ドル~35,000ドル、上値目処については35,500ドル~35,700ドルと見ているが、上値目処については、週初にリバウンドがあればそのあたりと見ている。
なお、反発後は36,200ドル~36,400ドルあたりまで上昇する可能性があるが、週足MACDがゼロラインでのもみ合いとなっていることから、一気に高値まで上昇するというよりは年内は12/20週の示現される直近下落幅の38.2%戻しを高値とする安値圏でのもみ合いと予想している。