日経平均の見通しについては、先々週より、目先27,300円~27,600円が下値目処と記してきたとおり、先週・11/29(月)以降の日中足・安値は27,380円~27,510円と筆者予想どおりの推移となっている。
このような全日足の高低差が大きい局面が続いた際には、その後、上下いずれかに大きく放れることが多く、相場の行方には警戒が必要と見ており、方向感としては下方向の可能性が高いと見ている。
筆者がそのように考える理由としては、足元では、信用買い残が先週末で3.7兆円と膨らんでいることや、裁定買い残が比較的高水準で推移する一方で、最低売り残の水準が極小から徐々に高まっており、先物・オプション勢の売り仕掛けが出やすい現況にあると推察している点にある。
なお、最低取引残(日々公表されている株数ベース)では、11/16の日経平均が29,960円をマークした際と比べて、週末・12/1の裁定取引残は下表のとおり、買い残低下・売り残増加傾向が顕著に認められる。
株価が勢いをつけて上昇するためには売り残の増加が必須であり、下値目線の投資家を誘い込む下落が必要である。
(人間の心理は不思議なもので、上昇相場ではいつまでも上がると思え、逆に下落相場ではどこまでも下がり続けると思うものであり、慢心したところでドテンが起きる、その繰り返しである)
テクニカル面では、東証一部の騰落レシオは70%割れの売られ過ぎ圏に入ったものの、週末の上昇によって再度70%台に戻っており、RSIは日経平均・TOPIXともに(日々「相場概況」に記しているとおり)、9日が20%~25%、14日が30%付近と低下しているものの、極端な売られ過ぎには至っておらず、依然として下値余地が残っていると見ている。
ただ、直近の急落に対しては警戒感が出ていることから、(直近の日中足の大きさに見るとおり)強弱感が対立しており、目先は引き続き「弱もみ合い」が続く可能性があると見ている。
したがって、今週の日経平均の予想レンジについては、引き続き下値目処が27,300円~27,600円と見ており、高値目処は27,800円~28,000円と予想している。
なお、今週は「弱もみ合い」と記したとおり、下方向に振れやすいと見ており、行き過ぎた場合には27,000円~27,100円もあり得ると予想している一方、短期的な下値達成感からボラティリティの高い相場が続くと予想しており、週半ばに目先底打ちとなった場合は、週末は急反発となる可能性がある。
具体的な反転日柄のメインシナリオとしては、引き続き12/7(火)~12/9(木)を想定しているが、強弱感の対立が継続した場合や想定を超える下方向への大きな値幅が出た場合には、来週末・東京市場MSQまたは再来週前半まで不安定な相場が続く可能性がある。
なお、上述の想定日柄にて底打ち反転となった場合においても反発は二週間程度と見ており、上値目途は28,500円~29,000円と予想しており、新春・1月~2月相場は荒れる展開となる可能性があると見ている。