※ かねて記していた事由により、本年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。
また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。
・先物手口及び残高考察
◎先物・オプションデータの集計方法の詳細 → こちら
先週末・金曜の先物手口・残高の筆者集計値は以下のとおりとなっている。
全体的な印象では、野村・みずほの国内証券が大幅売り越しとなっている反面、三菱UFJモルガン・JPモルガン・バークレイズの海外勢が買い越しとなっている。
なお、ABNアムロ、ゴールドマン、ソシエテ、Cスイスは建て玉が低位であり、様子見姿勢と思われる。
・オプション手口
アムロは引き続きプット売りで利益を出す戦略であると思われるが、日経平均は、先々週末のSQ通過後は順調に値を伸ばし、金曜のドテン売りとなっているだけに、今後、ショートの建玉が少ない27500から下のPUT買いを強めてくるなど、戦略の見直しを図ってくるかが焦点と見ている。
■年内のダウ平均及び日経平均予想
先週日曜・12/11にアップした「12月後半のダウ平均及び日経平均予想(12/11)」て次のとおり記した。
=先週水曜の記事にて、月曜・火曜のダウ平均の急落は今週末の米SQの下振れを示唆するものであるかもしれないと記したとおり(中略)、SQ下振れ懸念が強まっている
=11/3から続いていた上昇のトレンドラインを下抜けており、短期上昇トレンドはいったん途切れた
=今週のダウ平均は週末安になりやすく、予想レンジは33,000ドル~33,600ドル
この予想どおり、ダウは週央からの3営業日で1,100ドル超の下落となる週末安・SQ安となり、予想レンジ下限の33,000ドルをやや下回る32,920ドルで週を終えた。
このSQ下振れにより、11/3から続いていたダウの上昇のトレンドラインはいったん途切れ、本格的な調整局面に移行する可能性が高くなったと見ている。
ただ、本格的な調整局面がすぐさま現れるか、いったんの自律反発を挟むかの判断は、時期的にむずかしいものとなっている。
米国主要3指数の日足ストキャスティックスは先週後半の大幅下落により、売られ過ぎ圏に達しており、同MACDはゼロラインを割って推移しているものの、いったんの反発が見込める位置まで下降している。
また、週足ストキャスティックスにおいても、買われ過ぎ圏と売られ過ぎ圏の中間あたりまで低下しており、いったん戻りを試しても良い位置にある。
したがって、今週初に弱く推移すれば、いったん買い戻しに入る可能性があると思われ、年内の日米株は金曜の終値から小高く上げた水準で膠着すると見るのが妥当と思われる。
ただ、年末年始の季節要因を考慮すれば、SQ通過を以てメインプレーヤーは手仕舞いしていると思われ、ここからは値幅取りの資金が闊歩する可能性がある。
そうなった場合、自律反発もそこそこに下向きの大きな力が働いた後に、一気に買い戻しが入る「方向感のない値動き」になる可能性がある。
(実際にそのような動きになるかどうかはわからないが、経験則やテクニカルが通用しない展開に対する警戒が必要と考えている)
なお、年末のダウ平均が自律反発コースに入るとすれば、高値は33,600ドル~33,800ドル程度が見込まれる反面、下振れコースとなれば32,000ドル付近まで下落する可能性があると見ている。
日経平均については、為替の影響を受けやすい局面となっていることから、ダウ平均の価格スライドとは異なる値付けとなる可能性があるが、上値目処は27,800円程度、下値目処は26,500円程度と予想している。
なお、足元のドル円については円安方向に動いているものの、(筆者が参考にしている情報サイトでは)米ドル・日本円等の通貨指数先物のMSQは、株式とは一日遅れた12/19(月)となっており、直近の円安推移はMSQポジションの思惑から来ている可能性がある。
この推測が正しければ、MSQ通過を以てドル円は円高方向に動き、日経平均は予想レンジ下限の下振れとなる可能性があることから、今週前半の為替動向を注視しておく必要があると見ている。
いずれにせよ、年末年始のこの時期は意図せぬ方向に動きやすいため十分な警戒が必要と思われる。
※追記12/19(月)18:44
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※追記12/20(火)14:15
所用により、夕刻不在のため、場中であるが本日の日経平均の大幅下落についての所感と今後の予想について記す。
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本日の主役はなんと言っても日銀政策会合。
昼休み中に、日銀がYCC上限を引き上げるとの報により円が4円急伸し、日経先物が一時1,000円近い急落となった。
(14:00現在の日経平均は725円安・26,512円)
円高については、上記・本文に記した事情とは異なるものの、円高に向かうとの筆者方向感は的中した。
また、為替(ドル円)については200日線を割り込んだために、今後、さらなる円高局面が予想され、日経平均の上値を重くさせる要因になると見ている。
なお、年内の日経平均の見通しについては、上記・本文にて次のとおり記した。
=上値目処は27,800円程度、下値目処は26,500円程度と予想
為替が足元の水準を維持するのなら、下値目処は引き続き26,500円前後の水準をベースに推移すると見ているが、短期的には、日本株安のグローバル市場に与える影響を考慮すれば、一段・二段の下落も懸念され、日経平均は26,000円割れが予想される。
いずれにしても、上記本文にて、
「年末年始のこの時期は意図せぬ方向に動きやすいため十分な警戒が必要」
と記したとおりの展開となったわけで、短期的には新たな材料が出てくる可能性は少ないが、本日の日銀による事実上の利上げの織り込みと、日経平均の大幅下落の需給整理により、引き続き上下双方向の急動意に警戒すべき局面と見ている。
なお、米国主要3指数が、足元の価格からさらに下落した場合(ダウ平均31,600ドル~31,800ドル?)では、いったんリバウンドに向かうと予想しており、日経平均も大きめの反発に向かうと見ている。
所用により、夕刻不在のため、場中であるが本日の日経平均の大幅下落についての所感と今後の予想について記す。
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本日の主役はなんと言っても日銀政策会合。
昼休み中に、日銀がYCC上限を引き上げるとの報により円が4円急伸し、日経先物が一時1,000円近い急落となった。
(14:00現在の日経平均は725円安・26,512円)
円高については、上記・本文に記した事情とは異なるものの、円高に向かうとの筆者方向感は的中した。
また、為替(ドル円)については200日線を割り込んだために、今後、さらなる円高局面が予想され、日経平均の上値を重くさせる要因になると見ている。
なお、年内の日経平均の見通しについては、上記・本文にて次のとおり記した。
=上値目処は27,800円程度、下値目処は26,500円程度と予想
為替が足元の水準を維持するのなら、下値目処は引き続き26,500円前後の水準をベースに推移すると見ているが、短期的には、日本株安のグローバル市場に与える影響を考慮すれば、一段・二段の下落も懸念され、日経平均は26,000円割れが予想される。
いずれにしても、上記本文にて、
「年末年始のこの時期は意図せぬ方向に動きやすいため十分な警戒が必要」
と記したとおりの展開となったわけで、短期的には新たな材料が出てくる可能性は少ないが、本日の日銀による事実上の利上げの織り込みと、日経平均の大幅下落の需給整理により、引き続き上下双方向の急動意に警戒すべき局面と見ている。
なお、米国主要3指数が、足元の価格からさらに下落した場合(ダウ平均31,600ドル~31,800ドル?)では、いったんリバウンドに向かうと予想しており、日経平均も大きめの反発に向かうと見ている。