※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。
また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。
先週・日曜にアップした「日経平均週間予想」に次のとおり記した。
>週初は反発も、反発は目先の動きにとどまる可能性が高い>ただ、週末のSQに向けては再度盛り返す可能性がある
実際、月曜に27,821円高値を取った後は売りに押され、木曜に27,424安値と、約400円の下がりとなったものの、週末・SQに27,814円まで急伸するなど、概ね筆者予想どおりの1週間となった。
週間レンジについても、下値目処は27,200円~27,300円に対し100円足らずとなったものの、上値目処は予想レンジの27,800円~28,000円に届く展開となった。
なお、SQ通過日の金曜・先物手口及び残高は下表のとおりとなっている。
先物・オプション手口集計・考察
先物・オプション手口集計・考察
先物データの集計方法 → こちら
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(SQ通過週の残高については日々集計と月曜夕刻に公表される残高との差異が少なからず生じている場合があります)
引き続き、野村・みずほの国内勢が大きく売り越している一方で、バークレイズ・三菱UFJモルガンの海外勢が買い越しに回っている。
国内勢の売り越しは、引き続き円高懸念による企業業績の低下を見越した売りと見ており、海外勢にあっては、仮に円高推移となったとしても、ドル建て日経平均が強含むことから円建てに比べてリスクが少ないことが要因の一つと考えられる。
国内勢の売り越しは、引き続き円高懸念による企業業績の低下を見越した売りと見ており、海外勢にあっては、仮に円高推移となったとしても、ドル建て日経平均が強含むことから円建てに比べてリスクが少ないことが要因の一つと考えられる。
今後の日経平均予想
冒頭に記したとおり、先週の日経平均の動向は概ね筆者予想どおりとなったものの、膠着レンジの27,300円~27,600円の範囲内にとどまっており、依然として方向感のある展開とはなっていない。
また、週末時点の日経平均・日足ストキャも50%の中立圏で下げ渋りとなっており、勢いとしてはやや上優位を感じる。
一方、週足ベースでは、ストキャが買われ過ぎの天井圏に位置していることから、反落開始時期の接近を示唆している。
東京市場の材料面では、決算発表が2/14(火)にピークを迎えることから、週央以降は手かがり材料不足から上値が重くなることが想定される。
ただ、米主要3指数の日足ストキャについては、かなり低い位置まで低下しており、同MACDについてもゼロライン近くまで低下していることから、今週前半に米主要3指数(ダウ平均)が2/14・米CPIに向けて調整となった場合は週央を転機にいったん反発に向かうことも考えられる。
この点は、今週末にSQとなる米国市場は、東京市場同様に週末高になりやすいと見ている。
ただ、仮に米主要3指数が週末高になったとしても、同週足については買われ過ぎ圏での動きとなっていることから反発は長くは続かないと見ている。
これらのことから、日経平均の今週のレンジは、先週同様に下値目処が27,200円~27,300円、上値目処は27,800円~28,000円と見ているが、短期的には下値不安よりも、やや上優位な展開になるのでは?と見ており、週前半の米株の反落度合いが小さければ、28,000円乗せの可能性もあると予想している。
その後については、かねて伝えているように日足ベースでは強気ながら、週足ベースでは弱気局面が近づいていると見ているとの見通しに変わりはないが、日米ともに材料不足感が漂っているため、春を超えるまでは上下ともに大きな値動きは出にくい可能性があると見ている。
ただし、過去、このような膠着(vixが低位にとどまっている局面)では、思わぬ悪材料や地政学リスクの台頭が市場を揺らすケースが散見されるため、筆者はこれら下方向へのリスクを警戒している。
※追記2/16(木)18:04
今週日曜に、日経平均の今週のレンジについて上記・本文にてに次のように記した。
>下値目処が27,200円~27,300円
>上値目処は27,800円~28,000円
(28,000円乗せの可能性もある)
実際、日経平均は月曜に27,266円安値をつけた後、本日・木曜には27,723円高値(終値・27,696円)と、週末に向けて27,800円~28,000円に近づいているなど、筆者予想どおりの展開となっている。
とりあえず、明日の金曜については、終値は利益確定売りに押される可能性はあるものの基本的には底堅い展開が続くと予想している。