2023-02-19

今後の日経平均予想(2/19)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        



先週の日経平均のレンジは27,266円~27,727円。

日曜にアップした筆者の予想レンジは

>下値目処 27,200円~27,300円、
>上値目処 27,800円~28,000円

下値目処はぴたり合致、上値目処は80円足らずと、ほぼ予想どおりの展開となった。

なお、先週1週間の先物手口集計(速報版)は下表のとおり。

(日々集計を積み上げた速報版であるため、月曜の残高報告の内容次第では残高に差異が生じることがある)


野村、みずほの国内勢は引き続き粛々と空売りを積んでおり、ゴールドマンも-4,599枚売り・残高-14,705枚売り越しと空売りを積み上げつつある。


また、JPモルガン、BNPバリバが大口の利益確定売りを繰り出しており、三菱UFJMも比較的大きめの利益確定売りとなっている。

一方、ソシエテ、バークレイズが買い越し基調を強めており、バークレイズは47,412枚の買い長となっている。


なお、野村・みずほを除く国内勢についても、積極的な買い姿勢は見られない。


オプション手口・残高については以下のとおり、27,875円から上は重いものの、下値はコール買いが列挙しており、固いと思われる。

ただ、プットの買いと売りが入れ子になっているため、短期的な振れに乗じた値幅取りとなる可能性もある。





今後の日経平均予想


ダウ平均は昨年10月から11月末にかけての5,500ドル上昇後の日柄調整となっており、日経平均についてはダウに歩調を合わせて上昇も、日銀ショックにより腰折れとなったものの、2番底形成で値を戻した後の日柄調整となっている。
 
(12月~1月の日銀ショックによるイレギュラーボトムチャートを差し引けば、11月以降は緩やかな下向きチャートの日柄調整となっている

なお、ダウ平均の日柄調整は33,000ドル~34,500ドルのレンジ内となっており、先週の動向によって足元は短期下降トレンドに移行していると見ている。

ただ、先週末は75日線タッチで終えているため、ここで踏ん張ると再度、短期上昇トレンドに戻る可能性があり、この場合、日足ストキャは多少の上値余地を残しているため、レンジ上限・34,500ドル近くまで上昇が持続する可能性がある。


一方、明確に75日線を割れた場合には、レンジ下限・33,000ドルを試す展開に移ると見ており、週足ベースの調整に至る可能性が生じると見ている。

足元の展開が膠着であるだけに、どちらに動くのかの精度の高い予想は難しいが、どちらかと言えば目先は下方向の展開の可能性がやや高いものの、利益確定売りに押された後は再度、上優位の展開になりやすいと見ている。

(日足MACDがゼロラインで踏みとどまっている一方、同ストキャがあと少しで売られ過ぎから反転を狙う位置にあることに加え、週足MACDがゼロライン近くまで低下していることから、日足ストキャの上昇が週足MACDを押し上げる可能性がある=75日線をいったん割れるも、すかさず切り返すパターンである

この展開となれば、ダウ平均は12月高値・34,800ドルをうかがうことが予想され、日経平均についても28,200円~28,400円に到達する可能性がある。

なお、サブシナリオとしては、3月FOMCについてはほぼ織り込んだと見られることから、足元の膠着は新たな材料待ちとなっていることから、突発的な材料、または地政学リスク等が出現しない限り、3月後半までは足元のレンジでのもみ合いが続く可能性もあると予想している

この場合、日経平均についても、3月下旬までは足元のレンジである27,200円~27,300円の下値サポート、27,800円~28,000円(オーバーシュートがあれば28,200円)の上値抵抗線を上限とする方向感のないもみ合いが続く可能性が高いと見ている。



                           

 

※追記2/22(水)18:10


今週日曜にアップした上記・本文にて、ダウ平均の予想についてに次のように記した。

>ダウ平均の日柄調整レンジは33,000ドル~34,500ドル

>明確に75日線を割れた場合には、レンジ下限・33,000ドルを試す展開に移る


昨夜のダウ平均は、寄り付き直後に75日線・33,601ドルを割れたため、利益確定売りが高まり-697ドル安・33,129ドルの大幅安となり、筆者予想どおりレンジ下限33,000ドルを試す段階に移っている。

なお、米主要3指数の日足ストキャは、昨夜の大幅下落により、売られ過ぎ圏に入り、MACDはゼロライン割れとなっていることから、レンジ下限33,000ドルでは値ごろ感から押し目買いが入ろう。

問題はその後の展開となる。

筆者予想では、33,000ドル付近でのもみ合い後、再度レンジ上限の34,500ドルへの戻りを試す展開を見込んでいる。

ただ、ダウが一気に大陰線で下げてきただけに、戻りは限定的となり、週足ベースの調整に発展する可能性もあり得るため、先物手口やチャートなど市場が発するサインを注視していく必要がある。
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