2023-07-23

今週の日経平均予想(7/23)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        



先週日曜・7/16の記事にて、日経平均の週間予想について次のとおり記した。

>もみ合い
>週間予想レンジは下値目処が31,800円~32,000円、上値目処は32,800円~33,000円と予想

>週足ベースでは米株同様に先週末に比して低い位置で取引を終えると予想

実際、先週の日経平均は筆者予想どおりもみ合いの1週間となった。

価格的には、水曜に32,896円高値と筆者想定上値レンジ32,800円~33,000円に達した後、木曜・金曜に反落となり、金曜にはザラバ安値・32,080円をつけ、筆者予想下限レンジの上限33,000円まであと80円に迫るほぼ予想どおりとの展開となった。

また、「週足ベースでは、先週末に比して低い位置で取引を終える」との予想どおり、32,304円と先週末に比して-90円安で取引を終えた。

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さて、今週の日経平均については、金曜時間外に外信が配信した「日銀は現時点でYCC修正の緊急性乏しいと認識-関係者」とのニュースを受けて円が反落、日経平均CMEが32,703円と、大きく買い戻されて返ってきた流れを受け、大幅反発で始まる可能性が濃厚となっている。

これは、先週のYCC修正思惑により売られた巻き戻しの動きであり、理に適った展開である。(東京市場大引け後に配信するあたりは、まさに外資らしい仕掛けである)

おそらく、月曜については週末の日経平均CMEの引け値である32,700円前後で取引を終える可能性が高いと見ており、その後は米主要3指数の動向に振られる展開を予想している。

米主要3指数については、日足ベースではダウ平均が買われ過ぎ圏(ストキャ・RSI(9)ともに買われ過ぎ)、S&P500が保ち合い、ナスダック指数が売られ過ぎ圏に近づいているまちまちの状況となっているものの、週足においては3指数ともにMACDが弱気サインの兆しを発している。


したがって、目先的にはダウが下げてもナスダック指数が上げてカバーする展開が予想され、日経平均については高止まりの可能性が高いと見ている。

ただ、木曜のFOMC通過後に弱含むシナリオが想定されているため、仮にダウが週末安となった場合には週足ベースでの調整入りの可能性があると見ている。
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したがって、今週の日経平均の予想レンジは、先週と同じく下値目処が31,800円~32,000円、上値目処は32,800円~33,000円と予想している。

なお、週末の日銀金融政策決定会合までは、基本的に高値圏での値動きと予想しているが、日銀会合通過後は足元の短期モメンタムである下落トレンドに回帰するシナリオをメインシナリオと予想している。



                           
 

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※追記7/26(水)17:26

上記・本文での今週の予想は以下のとおり。

>月曜については週末の日経平均CMEの引け値である32,700円前後で取引を終える可能性が高い
>週末の日銀金融政策決定会合までは、基本的に高値圏での値動き

ここまでのところ、日経平均は36,600円~32,700円の高止まりとなっており、概ね筆者予想どおりの展開となっている。

米主要3指数は12連騰のダウがFOMC通過後(または一日遅れ?)で反落に向かうメインシナリオに変化はない。


                           
 

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※追記7/27(木)17:28

本日の日経平均は、上記・本文に記した今週の予想レンジ「上値目処は32,800円~33,000円」に入ってきた。

明日の日銀政策金融会合については大規模金融緩和の継続が市場のコンセンサスとなっており、おそらくそのとおりとなろう。

ただ、今年度のインフレ率が2.6%と、目標の2%を上回っている中、円安への急傾を抑えるべく何らかの言質を以て市場との対話を試みる可能性は考えられる。

明日の焦点は、筆者想定どおり市場にコミットしてくるか否かであると見ている。

なお、本日の先物手口は以下のとおり。
売り方の国内勢(野村・みずほ)のポジション調整と思われる小口売りを繰り出している。

一方、海外勢の買い方(三菱UFJモルガン・バークレイズ)はしっかりとした買いを入れているものの、本日の上昇は直近売り越していた分の調整買いが思わぬ値幅を生んだと思われる。

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