2023-08-20

今週及び今後の日経平均予想(8/20)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        



先週日曜・8/13に記した日経平均の目先の予想レンジは高値目処・32,600円~32,700円台、安値目処は32,100円~32,200円、もう少し日柄を長く見た日経平均の予想レンジは31,800円~33,200円と予想ししたものの、先週の日経平均はザラバ安値・31,275円まで下落する弱い展開となった。

ただ、ゴールドマンの買い建玉の売りにより相場が崩れているとの見方については、先週も同筋が大きく売り越しており想定どおりの需給動向となっている。

ちなみに、金曜の先物手口については下表のとおりとなっており、ゴールドマンの売り越しが-4,422枚と他を圧倒する出す大規模な売り越しとなっている。
一方、買い方上位の三菱UFJモルガンは-661枚の売り越し、同バークレイズは1,260枚の買い越しとポジション調整程度の取引にとどまっている。

売り越し上位の野村・みずほも1,000枚・42枚の買い戻しと直近下落幅の大きい週末にしては勢いのない買い戻しとなっており、依然、さらに下値を見ている模様と推測される。


他の海外証券筋は、JPモルガンが買い建玉・31,745枚と大きめの買いを持っている以外は、買いにしても売りにしても小口の建玉となっている。


今週の焦点としては、引き続きゴルードマンの先物手口に注目している。

同証券は、先々週末・8/10に18,673枚の買い建玉を有していたが、先週の売り越しにより買い建玉を一気に2,630枚買い越しにまで圧縮しており、ここから売り越しに転じるか否かが注目点となる。

これまでの筆者観測では、直近の勢いが継続し売り方に回る可能性が高いと見ているが、そのためにはいったん売り方の買い戻しが入るか、入らずとも安値水準でのもみ合う動きになれば売りが入りやすいと見ている。

その意味では、今週の日経平均は、週前半は5日線が位置する31,800円水準まで戻りを試した後に再度売られる展開を想定している。

ただ、売り方としては、下落幅を考えた場合、やや売りにくい水準であることも確かであるため、25日線・32,400円付近まで戻りを試すことも考えられる。

一方、売り方が一気呵成に売り崩す展開を想定すれば、5/26の大陽線上端・30,800円水準まで下落余地が広がる可能性があると見ている。

したがって、今週の日経平均予想レンジは上値目処が31,800円、ここを超えた場合は32,400円、下値目処については先週の安値・31,275円、ここを割れた場合は30,800円を警戒している。

さらに先の安値については、30,800円を割り込むと、かねて記している29,500円(5/17に空けた窓埋め)試しに入ると予想している。

なお、足元の31,500円、またはその先の30,800円で下値固く売り込みにくい状態が続いた場合には、野村・みずほともに一斉に買い戻しに動くことが想定されるため、6/19高値・33,772円からの日柄調整が終了し、再度、日経平均35,000円の上値試し相場に入ることが想定される。

ただ、これらの最終的な動きが出るのは9月のレーバーデー明けと見ている。



                           


 

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※追記8/22(火)17:32


一昨日の日曜にアップした記事の中で、「今週の日経平均予想レンジは上値目処が31,800円、ここを超えた場合は32,400円」と記した。

本日の日経平均は、前日の米国市場でナスダック総合指数が大幅高となった流れを受けてギャップアップで始まり、筆者が記した節目価格・31,800円の攻防となった。

日経平均終値は31,856円・291円の大幅高となった本日の先物手口は以下のとおりとなっている。

注目のゴールドマンは-1,216枚の売り越しとまずまずの売りを展開し、建玉を3,487枚買い越しまで圧縮している。引き続き、マイ転させるのか、それとも買いを積み始めるのかに着目している。

なお、買い方のバークレイズが1,378枚買い越しているほかは売り方を含め小口の取引にとどまっており、本日の上昇が今週末のジャクソンホールを見据えた自律反発の買いであった可能性が高く、ここから一段高となった後は膠着に持ち込まれると予想している。



                           


 

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※追記8/23(水)17:32

本日の日経平均は153円高・32,010円と一段高となり、昨日記した「ここから一段高となった後は…」の予想どおりの展開となった。

本日の先物手口は以下のとおりとなっている。

注目しているゴールドマンは-2,883枚売り越しにより、建玉がマイ転 ニュートラルとなった。

バークレイズは買い越し1,119枚と相場追従型の買いとなっている一方、野村・みずほは小口のポジション調整・買戻しとなっている。

日経平均・日足チャートは緩やかに下降する75日線に頭を抑えられて引けているものの、目先的には、やはり週末に予想した「今週の日経平均予想レンジは上値目処が31,800円、ここを超えた場合は32,400円」のリズムに入っているとみており、25日線が位置する32,359円付近までの自律反発を試す可能性が高いと予想している。



                           


 

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※追記8/24(木)17:52

昨日の追記にて「今週の日経平均予想レンジは上値目処が31,800円、ここを超えた場合は32,400円」のリズムに入っているとみており、25日線が位置する32,359円付近までの自律反発を試す可能性が高いと記した。

本日の日経平均はギャップアップ上昇後に上値を伸ばしザラバ高値・32,297円と、筆者予想どおり25日線・32,359円近くまで上昇した。

本日の先物手口は以下のとおりとなっている。
昨日、買い越しからニュートラルまで戻したゴールドマンは-3,221枚の大口売り越しにより、建玉をマイ転がマイ転となった。

日経平均の値ごろ的には、このあたりからは買い戻し一巡感から再び売り圧力が強まる可能性が高いと見ており、ゴールドマンの売り乗せが歩調を合わせると、大きな値幅が出てくる可能性があると予想している。




                           


 

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※追記8/25(金)15:32

昨日の追記にて次のとおり記した。

>本日の日経平均は(中略)筆者予想どおり25日線・32,359円近くまで上昇した。
(中略)
このあたりからは買い戻し一巡感から再び売り圧力が強まる可能性が高い

この予想どおり、本日の日経平均は31,624円、-662円安の大幅反落となった。

日経平均31,800円は重要な節目価格であるだけに、ここを明確に下放れれば30,000円付近まで一気に崩れる可能性がある一方、31,800円付近で下げ渋ると、再度6/17高値・33,772円奪還に動く重要な価格帯にある。

なお、今晩のジャクソンホールが注目されているが、筆者記憶の範囲ながら、ここ何年かのパウエル議長発言は注目度の割に直近の発言の繰り返しにとどまっており、今回も従来の枠内にとどまる可能性が高いと見ている。

そのため、市場はジャクソンホール通過後も直近の需給に沿った動きをするとみており、本日の値幅が大きかっただけに、仮に目先的には反発に向かったとしても、戻りは再度売られる形を想定している。

引き続き、昨日先物売り越しに転じたゴールドマンの手口にも注目している。

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