2023-08-06

今後の日経平均予想(8/6)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        



先週日曜・7/30にアップした日経平均予想にて次のとおり記した。

>今週の日経平均については(中略)目先は反発もその後は売られ過ぎ圏までの低下

>高安レンジは高値目処が33,400円±100円、下値目処が33,000円±100円

この予想どおり、日経平均は月曜・火曜と戻りを試し、その後は急速に値を崩した。

価格についても、高値は火曜の33,488円と、筆者予想のレンジ上限33,400円±100円どおりの展開となった。

なお、下値目処については水曜の追記にて「今週の下値目処を5週線・32,500円・13週線・32,090円に下方修正」と記したとおり、金曜のザラバ安値31,934円、終値32,192円と、13週線での底堅さを示した。

なお、週の高値から1,500円超下落し、いったん32,000円を割り込んだものの32,300円近くまで買い戻された先週金曜の先物手口は下表のとおりとなっている。


買い方上位の海外勢2社及び売り方上位の国内勢2社ともに、小口の売買に終始しており、下値拾いの買いや売り方による買い戻しの動きが見られていないことから、金曜の32,000円付近では、買い方・売り方ともに値ごろ感は抱いていない可能性がある。

また、先週水曜日はドル円が143円台を維持していたにもかかわらず、日経平均は-768円の大幅安となっており、現物を含めた確定売りが上回っての下落であったと推測できる。

したがって、今後の日経平均については、引き続き金曜に記した次の予想を維持している。

「仮に、反発できずに13週線・32,044円を割り込んで引けた場合には、日経平均は1/4安値25,661円から6/19高値・33,772円までの約8,000円の上昇に対する調整相場に移行した感触が高まる」

「その場合、上昇幅の38.2%押しとなる30,600円前後までの下値余地が生じることになると予想している」

もとより、8月・9月は、1Q決算の出尽くによる材料難に加え、需給・季節要因からも夏枯れ相場になりやすいことから、これまでの海外勢による現物買いの一服による反落が起きやすく、今年1月からの上昇に対する調整相場となっても何ら不思議はない。

このように考えていくと、8月・9月の日経平均は弱含みの可能性が高く、上述した上昇幅の38.2%押しとなる30,600円前後の下値目処を割れた場合には半値押し水準の29,500円付近も考慮すべきと見ている。

(需給的にも、再度、円高に振れる局面が近づいていると見ており、日経平均の相対的な弱含みをメインシナリオとしている)

なお、先日、GPIFが2023年1Qの運用実績が18兆円のプラスであったことを公表した。

また、2022年4Qは11兆円のプラスを記録しており、2023年暦年では29兆円の利益となっていることになる。

GPIFは個人投資家のように売り切りの形は取らず、売りつつも小刻みに買いを入れていると思われるものの、正直のところ買い場がほしい状況である(信託銀行は年初来4.6兆円の恵売り越し!)と思われ、その意味においても、この後、思いの外に安値を叩く時間帯が訪れる可能性が高いと予想している。

なお、週末時点の米主要三指数はストキャが売られ過ぎ圏入りとなっているため、目先的には反発が見込まれることから、日経平均も週初安後に短期的な反発に向かうと見ている。



                           
 



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※追記8/9(水)17:54


本日の先物手口は以下のとおりとなっている。

売り方の野村が小口買い戻している一方で、同じく売り方のみずほは-1,615枚のまとまった売り越しとなっている。

また、買い方の三菱UFJモルガン・バークレイズともに売り越しとなっており、バークレイズはまとまった売りを出しており、先物については売り優位の状況にあるとみている。

ただ、ゴールドマンが4,296枚の大口買い越しとなっており、短期的には上昇圧力となる可能性がある。

もっとも、足元の日経平均は、13週線が位置する32,268円を挟む展開となっており、同移動平均線は強い上向きであることから、もうしばらくは、力を溜めるもみ合いが続く可能性があると見ている。

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