2024-01-23

1月第3週の週間先物手口及び所感(1/23)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        




本日の日経平均はザラバ高値・36,984円まで上昇し、日曜にアップした今週の日経平均予想レンジ(35,600円~36,600円)を一時上回ったものの、日銀会合通過で材料出尽くしとなり、終値は-29円安・36,517円と上値目処を下回って引けており、筆者の予想に大きな齟齬はなかったと見ている。

さて、昨日公表のあった「先物取引参加者別建玉残高」を基に集計した1月第3週(1/15~19の週間先物手口は次のとおりとなっている。

なお、先週・1月第3週は、前週2,000円超の大陽線後の高値保ち合いとなった週であり、週足では387円の上昇となった週であるが、週間先物手口では先週とは打って変わった変化が見られる。


これまで買いを主導してきたモルガンMUFG・バークレイズの買い方上位組が利益確定売りを繰り出している点である。

特にバークレイズにあっては-14,141枚の売り越しと、かなり巨額の利益確定売りとなっている。


対する売り方上位の野村・みずほは-5,000枚~-6,000枚の売り越し(売り乗せ)となっている。

※前週は野村が-11,784枚の売り越し、みずほが+6,557枚の買い戻しであったことを考えると、売りの勢いはやや過小であり、先高に備えて売りを温存しているように見える。

その他の海外勢については、ソシエテの買い乗せを除いては、ポジション調整の域を出ないボリュームであるものの、買い方は利益確定売り、売り方はロスカットの買い戻しとなっている。


その他・国内勢については、前週大きく売り越したSBIが買い戻しを余儀なくされている反面、大和・日興が売り乗せとなっている点が注目される。


これらの理由については、1月第3週については大幅急伸後のポジション調整の週となったという事情があると思われるが、筆者が想定していた買い方の利益確定売りが出始めており、売り方についても(買い戻しよりも)売り乗せが見られていることから、引き続き相場は買い方・売り方ともに天井形成模索の時間軸にあると見ている。

引き続き、今週の上値目処については36,600円を想定しているが、米主要3指数については日経平均ほどの過熱感が生じていないため、米国市場の展開次第では、日経平均は再度37,000円に近づく展開もあり得るが、騰落レシオやストキャ、RSIなどのオシレーター系指標の過熱感が高まっていることから、値幅を伴う急落が近づいているとの相場観に変わりはない。

※20:42追記 
ただ、目先的には高値揉み合い。動き始めるのは早くて来週末の米雇用統計またはその翌週と見ている。 




                                        





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※追記1/24(木)16:42

本日の日経平均ザラバ安値・36,104円はドル建てでは244.18ドルとなり、ドル建て日経平均5日線・244.34ドルをやや割り込んだところとなっている。

ドル建て終値は245.00ドルと5日線をカバーしており、スピード調整としては一巡感がある。

米主要3指数の日足は買われ過ぎ圏にあるものの、利益確定売りを入れるにはやや材料不足の感があり、本格的な動意はもう少し先と予想しており、日経平均も目先的にはショートカバーが入りやすい環境と見ている。  





                                        






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※追記1/26(金)13:08

日経平均の目先動向については、(ダウ平均が上昇余力を残していることから)右肩上がりの5日線にサポートされ、いったんは反発すると見ていたがオシレーター系指標の過熱感などから5日線を下抜く展開となっている。

なお、足元のダウ平均やS&P500の日足チャートに崩れは見えないものの、依然として過熱感を帯びながらの上昇(売り場さがし?)であるだけに、既に日経平均は値幅を伴う反落相場に入った可能性を考慮すべきと思われる。

5日線を割れた日経平均の次の節目は、ドル建て日経平均25日線となり、本日現在238.41ドル(円換算では35,240円付近)となっている。

来週前半には直近の大幅下落に対する自立反発が見込まれるものの、ドル建て日経平均25日線(現時点・35,240円付近)までの下押しと下げ止まりの有無を見ていくことになる。

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