2024-01-07

短中期の日経平均及び米主要3指数予想(1/7)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        




日経平均の展開に最も影響を与えるダウ平均の焦点については、昨年11月初旬から始まったボリンジャーバンド+1σのバンドウォークがいつ途切れるかであると記してきた。

先週のダウ平均・ボリンジャーバンドは、週央に同バンド+1σを割った後、週末も+1σの回復とはならず、いよいよバンドウォークが途切れる可能性が生じている。

ただ、S&P500のボリンジャーバンドについては週初に+1σを割り込んだ後、週末には中立となる移動平均線タッチまで低下しており、ナスダック総合指数の同バンドについても+1σを割り込んだ後、下げ渋りを見せている。

これらのことから、S&P500及びナスダックについては。目先的には反発機運が生まれているため、今週、仮に同指数が反発に転じる場合には、ダウ平均が連れ高となり再度+1σを回復する可能性もあるため、一気に崩れてくるかは余談を許さない状況となっている。

なお、S&P500・ナスダックについては+1σを明確に割り込んでいるため、目先的な反発が起きたとしても+1σが上値抵抗線となり、再度下方向に進む可能性があると見ている。

やはり、昨年10月から続いた2ヶ月半続いた上昇トレンドの上げ幅が5,000ドルである急ピッチの上昇を考慮すれば、いったん利益確定売りが入るタイミングが来ているか、近づいていると見るのが妥当であると思われる。

下表は筆者が日々観測している米主要3指数のRSIである。

ダウ平均・ナスダックともに12/19に短期動向を示すRSI(9)が100%に達し、翌12/20に比較的大きな陰線を引き、その後、売り方による買い戻しによって反発となったものの、日足ベースでは短い陽線が連なり、ラウンドトップを形成し、現在に至っている。


なお、足元のRSI(9)はダウは中立圏、S&P500は売られ過ぎ圏の入口近く、ナスダックに至っては売られ過ぎ圏入りとなっていることから、ボリンジャーバンドから洞察される展開予想と同じく、目先的には反発となってもおかしくない現状にある。

したがって、米主要3指数のメインシナリオとしては目先的には反発が期待されるものの、空売り筋の利益確定売りの買い戻しや売られ過ぎに伴う自立反発の域を出ないと見ている。

ただ、中立展開を示唆するRSI(14)については3指数ともに買われ過ぎ圏からの低下となっていることから、中期ベースでは下落トレンドが発生していると見ることができるため、反発は生じないか、生じたとしても値幅・日柄ともに短いものに終わる可能性があると予想している。

これらのことから、日経平均については、従来の筆者予想に変化はなく、目先的には33.800円付近までの反発余地を残しているものの、中期的には下落トレンドに移行する可能性が高いと見ている。

値幅としては、1月下旬~2月上旬にかけて大発会での安値・32,700円近辺までの下落を予想している。このレンジには足元で上向きとなっている75日線が32,500円が位置していることから、32,400円~32.600円付近でのいったんの下げ止まりが予想される。

なお、その時点において米主要3指数のRSI(14)が売られ過ぎ圏に達していれば、日経平均はボトムからの反発となるが、仮に売られ過ぎ圏に達していない場合には、日経平均は200日線付近(3月底値と仮定すると31,800円付近)までの下落が予想されると見ている。




                                        




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※追記1/10(水)13:08

本日、13:00現在の日経平均は寄り付き後に急伸し681円高・34,445円と高値更新となっている。現時点での終値はまだわからないが、おそらく昨日及び本日の日経平均は合わせて1,000円を超える強い結果となる可能性が高い。

筆者の予想高値目処は33,800円であっただけに予想外の上昇となる。

昨夜の米主要3指数はまちまちであっただけにやや違和感を感じる暴騰であり、買い方の買い仕掛けにより先物が34,000円を超えたことにより、売り方の買い戻しが入った結果と推測している。

この予想が正しければ、週末のSQまでは高く推移するが、SQ通過後にポジション正常化の売りが入り、上昇幅のある程度は剥落する可能性があると推測している。

ただ、この上昇により日経平均がボトムアップされたことは事実であり、今後、起こると予想している下落相場における下値目処もについては軌道修正する必要があると考えている。

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さて、昨日公表のあった先物残高から算出する週間手口(週間手口と言っても先週は1/4~5の2営業日となる)は以下のとおりであった。

先週は大発会での-700円超の下落から急速に立ち上がるボラティリティの高い相場となった。

売り手口としては、買い方上位のバークレイズが-4,048枚の大口の利益確定売りとABNクリアの-5,038枚のドテン売り越し玉が突出している。


買い手口では売り方上位の野村が2,503枚の買い戻している一方手で買い方筆頭のモルガンMUFGが2,123枚の買い乗せとなっている。

つまり、買い方の利益確定売りに乗じて売り方の買い戻しと買い方の追撃買いが入ることにより下押しが限定的となった思われ、東京市場は買い優勢の状況が続いている。(この需給が本日の暴騰につながったと見ている)

ただ、米主要3指数の動きについては、上記・本文に記したとおり、現時点では3指数ともに売られ過ぎの反動から買われているものの、ボリンジャーバンド+1σを回復できない現状にあり、おそらく+1σのバンドウォークは途切れた可能性が高いと予想している。

したがって、米主要3指数の足元の反発局面は近く終了し、比較的大きめな調整が入るとの予想(現在は材料待ちの状態との見方)に変化はなく、現時点においてはバンドウォークの終焉を見定める局面と見ている。





                                        




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※追記1/11(木)18:08

本日の日経平均は前日に続く意外高となる608円高・35,049円と35,000円を上回っての大引けとなったことにより、目先的には売り方の買い戻しが優勢となる展開が予想される。

(明日はSQ通過や週末要因から、仮に寄り後に売られる展開になったとしても、売り方の買い戻しと出遅れ組の買いによるもみ合いが予想される)

なお、昨夜の米主要3指数は堅調な展開となったものの、ボリンジャーバンドは3指数ともに+1σで頭を抑えられて止まっており、その後の一手が注目される。

今夜の米主要3指数については、明日の東京市場のSQを控えて小動き(小幅高?)にとどまると思われるが、直近の反発により日足・ストキャスティックスが買われ過ぎ圏入りしていることから、来週については弱含みの展開になりやすいと見ている。

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