2024-02-06

1月第5週の週間先物手口と所感



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        



先週・1月第5週の日経平均は35,814円で始まった後、36,000円を回復するも、筆者予想の週間上値目処36,300円接近で売られ、心理的節目となる36,000円でのもみ合いとなり、週の終値は36,158円と、週足では短いながらも陽線引けとなった週である。

チャート的には、34,000円処からの急伸後の日柄調整3週目と高値圏のもみ合いとなっている。

さて、この高値圏でのもみ合いで先物取引参加者はどう動いたか、昨日公表のあった「先物取引参加者別建玉残高」を基に集計した1月第5週(1/29~2/2)の週間先物手口は次のとおりとなっている。

買い方のモルガン・バークレイズは-1,000枚~2,000枚の売り越しとなっているが、ボリュームから見てポジション調整の売りであり、利益確定売りには至っていないと見ている。

なお、売り方の野村・みずほ陣営は、野村が6,609枚のショートカバーを繰り出している一方、売り筆頭のみずほは1,905枚の買い戻しと比較的小口の買い戻し(ポジション調整)にとどまっている。



他の外資系証券は売り買いまちまちの手口となっており、価格のもみ合いに見るとおり方向感は出ていない。

一方、その他・国内勢については小口の売り建てが目立っているものの、建玉を基準にすれば個人投資家比率が高いSBIの売り-1,750枚はかなり大きな売り越しと見られる。


これらの傾向から、今週木曜に公表される「投資主体別売買動向」では海外勢は小口売り、国内勢は売り偏重が予想される。

過去の経験則では、日経平均の本格的な調整入りの兆候は本邦勢、特に個人投資家の買い参入が顕著になることが挙げられることから、ある程度の値幅を伴う反落はあっても調整相場につながる可能性は小さいと見ている。

なお、今週の日経平均予想については2/4の追記にて下記のとおり記した。

先週末の終値36,158円付近を割らない限りは、足元の強い相場が延長されるサブシナリオを考慮すべき時間帯にある」

本日の日経平均は一時36,065円まで下げたものの、終値は36,160円と値を戻して引けており、36,000円~36,100円が意識されていると見ている。

仮に、この水準を割れたとしても一時的と見ており、早期に回復し、引き続き3月MSQでは1989年38,957円を上回る史上最高値達成の可能性を考慮すべきと見ている。

なお、この予想については、1/30にアップした「1月第4週の週間先物手口及び今後の日経平均予想」のとおりであり現時点において変化はない。

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