2024-05-02

4月第4週の週間先物手口(4/30)※考察・予想追記



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        





4/28(日)の記事にて今週の日経平均のレンジを次のように予想した。


>日経平均の予想レンジは上値目処が38,400円~38,600円、>下値目処は37,800円~38,000円と予想している


本日の休場明け4/30(火)の日経平均はザラバ高値38,608円、終値38,405円と、筆者想定どおりの展開となっている。


さて、本日公表のあった先週末・4/26時点の「取引参加者別建玉残高」を元に集計した先週・4月第4週(4/22~4/26)の週間手口は下表のとおりとなっている。

ちなみに先週は先々週の-2,700円余の急落を受けて3分の1・1,200円程度戻した週となる。




※ここより追記  5/2-17:25



先物手口については、買い方筆頭のモルガンMUFGが-10,650枚の大口売り越しとなっている。これまで淡々と買いを積んできたモルガンがいよいよ利益確定売りの時間軸に入った可能性がある(今週の手口に注目している

同じく買い方上位のバークレイズは3,815枚買い越しとなっているが、買い建玉が35,320枚と買い余力があるためのポジション調整と見ている。

なお、売り方上位のゴールドマン・みずほについてはポジション調整買い程度の小幅買い戻しとなっている


取引参加者別週間先物手口及び建玉残高
買い方上位
売り方上位
週間手口ABNクリアリン証券JPモルガン証券モルガンMUFG証券バークレイズ証券野村証券ゴールドマン証券
みずほ証券
4月22日日経225-7,0523,341926-6725,7904,435545
TOPIX-1,1289,490-11,5764,487-2,923-1,2971,035
4月26日-8,18012,831-10,6503,8152,8673,1381,580
建玉残高
TOTAL2,7446,19571,52035,32013,863-12,6
91
-60,921
日経2251,366-6,8655,2138,02038,200-20,450-12,020
TOPIX1,37813,06066,30727,300-24,3377,759-48,901
<日経225先物>
2024年06月限月-71-11,2003,03412,78139,014-15,792-12,553
2024年09月限月0-589-31-1,16600-829
4/26
<日経225mini>
2024年04月限月-40,20310,9583,61246802,84322,000
2024年05月限月54,57038,28418,491-36,417-8,136-49,426-8,375
<TOPIX先物>
2024年06月限月2,47112,66066,30727,300-25,1377,759-48,901
2024年09月限月-1,0934000080000


その他・海外勢については、買い越し組は売り買い交錯となっているが、売り越し組のBNP、UBSは値幅を伴う急落後とあって揃って買い戻しとなっている。


週間手口クレディ・スイス証券ソシエテG証券メリルリンチ日本証券ドイツ証券BNPパリバ証券
UBS証券
4月22日日経22549-4,903-813-2702,4491,009
TOPIX-11-6279,501-611-805366
4月26日38-5,5308,688-8811,6441,375
建玉残高
TOTAL-5598,00027,487738-21,928-9,405
日経225-576-2,1142,1628531,4354,269
TOPIX1710,11425,325-115-23,363-13,674
<日経225先物>
2024年06月限月-5761,8144,7128534,9804,422
2024年09月限月0-834-67800-345
4/26
<日経225mini>
2024年04月限月0-2,1829,250001,000
2024年05月限月0-28,762-27,9740-35,448916
<TOPIX先物>
2024年06月限月1710,11425,325-115-23,363-14,474
2024年09月限月00000800


その他・国内勢については売り越し中の大和・SMBCが買い戻しとなっているものの、ゴールドマン・みずほ同様に小口にとどまっており、買い戻しのタイミングに至っていないと判断している模様。

なお、SBIは追撃売りに出ている。

週間手口大和証券SMBC日興証券楽天証券
SBI証券
4月22日日経225750252-1,033-1,765
TOPIX1431,3050-1,308
4月26日8931,557-1,033-3,073
建玉残高
TOTAL-4,963-18,065785-4,726
日経225-5452,722785-806
TOPIX-4,418-20,7870-3,920
<日経225先物>
2024年06月限月-6272,722304-3,409
2024年09月限月-3900-444
4/26
<日経225mini>
2024年04月限月00245-315
2024年05月限月1,20704,56530,782
<TOPIX先物>
2024年06月限月-4,418-20,7870-3,920
2024年09月限月0000




冒頭に記したとおり、4/28(日)の記事にて筆者は今週の日経平均レンジを次のように予想した。


>上値目処が38,400円~38,600円
>下値目処は37,800円~38,000円


本日の休場明け4/30(火)の日経平均はザラバ高値38,608円達成を転機に、本日・5/2に至るまで日経平均は弱含みで推移しており、筆者予想どおりの展開となった。

また、下値についても本日・5/2の日経平均はザラバ安値・37,958円と筆者予想レンジ上端38,000円割れとなった後、反発に転じており、筆者予想どおりの展開となっている。

今後の日経平均については、引き続き39,000円までの戻りを試すと見ている。

ただし、先物手口に記したように、新たに考慮すべき視点としてモルガンMUFGが先週-10,000万枚の利益確定売りを繰り出している点(水準感としては38,200円~38,500円)が気がかりである。

足元で日経平均がこの水準に達しつつある今、モルガンMUFGがこの価格帯を容認してくるか否かが焦点と言えよう。

また、ダウ平均の日足ストキャについても、足元で下降トレンドの最中となっていることから、(自立反発にしろ)反発局面らしい反発に移ることができるのは、あと二段・三段の下押し後の可能性が示唆されている。

これら日米ともに下振れ懸念が生じていることから、仮に、日経平均が足元の水準から戻りを試す局面に入った場合であっても、戻りの日柄・値ごろともに限定的になる可能性があると思われる。

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