5月第4週の週間先物手口（5/27）※手口考察・予想追記

※ かねて記していた事由により、2022年より８月より完全随時更新（不定期更新）とさせていただいています。更新予定は概ね１～３か月に数回程度になると思います。

また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

本日・月曜の日経平均は、昨日アップした予想のとおり直近のショートカバーが下値を支え、253円高・38,900円と堅調な展開となった。

本日、一気に節目・38,900円～39,100円に近づいてきたが、ここからの上値は重いだろう。

なお、39,100円を上抜けると39,300円～39,500円を目指すことになるが･･･。

※追記5/29(水)17:18

（雑感）

目先の動きについては急伸後の5/27(月)に次のとおり記した。

>本日、一気に節目・38,900円～39,100円に近づいてきたが、ここからの上値は重いだろう。

本日・5/29の日経平均はザラバ高値・39,141円まで買われたものの上値は重く、終値は-298円安・38,556円と利益確定売りに押される筆者予想どおりの展開となっている。

なお、今週の下値目処については、5/26(日)に記した想定値「38,400円～38,600円」に近づく展開となっており、上値目処達成から下げ止まりが見込める位置に入っている。

ただ、仮に38,400円を明確に下回った場合は、直近のもみ合いを下抜ける形になりやすいことに注意したい。

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さて、本日公表のあった先週末・5/17時点の「取引参加者別建玉残高」を元に集計した先週・5月第3週（5/13～5/17）の週間先物手口は下表のとおりとなっている。

↓ ここより追記 5/30 17:38

買い方上位のモルガンＭＵＦＧ・バークレイズともに枚数は1,000枚台と多くはないが買い越しとなっている点に注目。

売り方筆頭のみずほは-679枚と小口買い戻し、同次順位のゴールドマン2,231枚とまとまった枚数を買い戻しとなっている。

（たしか先週？も記したと思うが）売り方が売りを積んでこず、買い戻しに徹するならば、押し目は想定よりも浅くなる可能性がある）

取引参加者別週間先物手口及び建玉残高					買い方上位			売り方上位
週間手口			ＡＢＮクリアリン証券	ＪＰモルガン証券	モルガンＭＵＦＧ証券	バークレイズ証券	野村証券	ゴールドマン証券	みずほ証券
5月20日		日経225	-1,567	-665	-209	-2,373	-325	3,200	932
～		TOPIX	314	-686	1,584	3,434	-387	-969	-1,611
5月24日		計	-1,253	-1,351	1,375	1,061	-712	2,231	-679
建玉残高	TOTAL		1,497	14,631	79,492	32,736	12,510	-12,406	-53,061
	日経225		-523	-10,277	3,539	8,793	38,763	-17,834	-10,436
	TOPIX		2,020	24,908	75,953	23,943	-26,253	5,428	-42,625
	＜日経225先物＞	2024年06月限月	-107	-12,525	315	14,247	38,209	-14,410	-7,758
		2024年09月限月	0	-1,666	0	-1,189	0	0	-1,130
5/24	＜日経225mini＞	2024年04月限月	0	40,633	26,240	-42,509	5,494	-34,240	-15,477
		2024年05月限月	-4,162	-1,493	6,000	-140	50	0	0
	＜TOPIX先物＞	2024年06月限月	2,232	26,587	75,953	22,945	-26,861	5,928	-42,625
		2024年09月限月	-212	-1,679	0	998	608	-500	0

その他・海外勢については、買い建のメリルリンチが-2,317枚の利益確定売りを繰り出している一方、売り建玉のBNPバリバ・UBSが買い戻しとなっている。

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週間手口			クレディ・スイス証券	ソシエテＧ証券	メリルリンチ日本証券	ドイツ証券	ＢＮＰパリバ証券	ＵＢＳ証券
5月20日		日経225	39	689	-212	-976	896	-877
～		TOPIX	-5	389	-2,317	-82	2,620	1,480
5月24日		計	34	1,078	-2,529	-1,058	3,516	603
建玉残高	TOTAL		-280	4,880	25,351	-3,983	-23,437	-9,248
	日経225		-379	-5,351	2,498	-2,057	6,266	3,312
	TOPIX		99	10,231	22,853	-1,926	-29,703	-12,560
	＜日経225先物＞	2024年06月限月	-379	-3,461	3,774	-2,057	9,308	2,959
		2024年09月限月	0	-133	0	0	0	-97
5/24	＜日経225mini＞	2024年04月限月	0	-15,476	-12,759	0	-27,420	0
		2024年05月限月	0	-2,098	0	-2	-3,000	4,500
	＜TOPIX先物＞	2024年06月限月	99	9,476	23,062	-1,926	-29,703	-15,835
		2024年09月限月	0	755	-209	0	0	3,275

その他・国内勢については売り建玉が多いが、SBIを除いては様子見姿勢となっている。

なお、SBI（個人と思われる顧客）は-1,251枚を売り越しており、本日・5/30の急落で短期的な利益を手にしたと思われる。

週間手口			大和証券	ＳＭＢＣ日興証券	楽天証券	ＳＢＩ証券
5月20日		日経225	63	-124	474	-30
～		TOPIX	-247	201	-758	-1,221
5月24日		計	-184	77	-284	-1,251
建玉残高	TOTAL		-4,799	-16,833	-15	-3,350
	日経225		-396	3,652	743	-1,135
	TOPIX		-4,403	-20,485	-758	-2,215
	＜日経225先物＞	2024年06月限月	-582	3,670	264	-2,656
		2024年09月限月	-39	0	0	-669
5/24	＜日経225mini＞	2024年04月限月	2,251	-183	4,633	21,677
		2024年05月限月	0	0	157	224
	＜TOPIX先物＞	2024年06月限月	-4,403	-20,485	0	-2,215
		2024年09月限月	0	0	-758	0

なお、今週の日曜にアップした「今週及び今後の日経平均予想（5/26）」にて、今週の日経平均予想レンジを次のように記した。

>上値目処は先週同様38,900円～39,100円

>下値目処が38,400円～38,600円

高値は5/27(月)の38,900円高値を起点にターンオーバーとなっており、筆者予想どおりどおりの展開となっている。

下値については、本日・5/30に筆者の予想下値レンジ38,400円～38,600円を下抜け、27,617円まで下押しとなっているが、かねてより筆者は「足元の株高の転換点は今月末付近ないし６月上旬（6/7・雇用統計）」と記しており、やはり予想どおりに月末付近で下離れとなった模様。

本日の突っ込みは過剰反応（AIトレード）であったと思われ、長めの下ヒゲよりも38,400円を下離れた事実を重要視したい。

※今後の予想については（時間に限りがあるため）本稿では概括にとどまらせていただく。

目先的には37,800円～38,300円レンジでのもみあいになると思われるが、5/20の39,437円高値で4月中旬からの自立反発が終わった可能性が高く、今後は、かねて記している34,000円～35,000円安値を目指す波動に入る可能性が高いと見ている。

ただ、上述したように押し目は意外に浅い可能性を残しており、市場が発信する各種指標やチャート、先物手口から見る需給を読み取り、目標値に固執することなく、常に相場の方向性をアップデートしていく姿勢が大切である。

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