2024-06-02

今週及び今後の日経平均予想(6/2)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        





先週の日経平均は5/30(木)に37,617円まで急落後、翌金曜には433円高・38,487円に急伸となるボラタイルな相場展開となった。

筆者の週間予想レンジの下値目処は「38,400円~38,600円」であり(上値目処は38,900円~39,100円)、下値目処を大きく下抜ける形となり、4月中旬から続いていた緩やかな上昇(反発)トレンドからの下放れを印象づける下落となった。

ただ、金曜は上述のとおり38,487円まで反発となり、日経平均の米国時間の終値は38,738円と、金曜終値に対し250円高となっており「再度4月中旬からの反発トレンドに復帰」したようにも見える点が悩ましい。

なお、現時点の筆者予想としては、引き続き「4月中旬から続いていた緩やかな上昇(反発)トレンドからの下放れ」が継続しているとの見方を維持している。

下表は米主要3指数のRSI推移となる。

ダウ平均・RSI(9)は40,000ドルに一時乗せた5/17に91.4%の買われ過ぎ圏まで上昇し、直近の急落にて5/30(木)には9.5%の売られ過ぎ圏まで低下しており、金曜は理に適った反発と見ている。


なお、もっとも注目していることはダウの5/17以降の急落に対して、S&P500やナスダック総合指数が同調していない点にあり、指数及びRSIにおいて高値日が不一致となっている点である

また、RSI(14)の数値は、S&P500・ナスダックにおいても緩やかに下降していることから、中期的にも下降トレンドから脱してはいないと見ている。

(仮に、今後、3指数ともに史上最高値を超える動きを見せた場合には筆者の想定が誤っていたことになるが、足元の環境からはそのような強い動きになるとは見ていない)

したがって、今週の日経平均は先週時点の筆者上値目処38,900円~39,100円が引き続き機能すると見ている。

これらのことから、今週の日経平均予想レンジについては以下のとおり予想している。

・上値目処 38,900円~39,100円
・下値目処 38,200円~38,400円


なお、その後の日経平均の基本予想については、引き続き下記の予想を据え置いている。

昨年10月安値から今年3月高値の半値押し 35,813円、または61.8%押し 34,568円。

ただし、3週間ほど前より、この基本予想よりも押しが浅くなる可能性があると記してきたが、徐々にその感覚は高まっている。

下表はNTT株の寄付前(8:50-8:55くらい)の成行注文のキャプチャーとなるが 出典:Market Speed 、売り数量・買い数量ともにほぼ拮抗しているものの、件数については、買い件数が売り件数2倍~10倍に上っている


5/28(火)

5/29(水)

5/30(木)

5/31(金)


この大量の買い件数は個人の買いが集まった結果と見られ、コロナショックでの安値を個人が下支えしたのと同じように、今回の下落局面でにおいても個人の買いによって下値が支えられる可能性があると見ているからである。

個人の買いによる下値の堅さについては、引き続き検証していく必要があるが、この想定が正しいとするならば、今後の展開予想である『米国株安 → 日経平均の連れ安』の局面においても日本株の下値は固い可能性があると見ている。

下値固く推移する場合の値ごろについては現時点での予想は難しいものの、日経平均の4月中旬からの上昇が穏やかな右方上がりであったことから、シンメトリカルな軌道を描く「緩やかな下降」となる可能性がある。
この場合、4/19安値・36,733円付近とのダブルボトムの想定を候補として見ていくのが現時点で妥当と思われる。

したがって、中期的な下値については、テクニカルどおり34,000円~35,000円程度まで下げるメインシナリオと、36,000円~37,000円で底堅く推移するサブシナリオを想定しており、いずれにしろ、日経平均の下落は7合目~8合目くらいの水準にあると見ている。
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