2024-06-23

今週及び中長期日経平均予想レンジ(6/23)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        





先週日曜・6/16にアップした「今週及び中長期日経平均予想(6/16)」にて、先週の日経平均予想レンジについて次のとおり予想した。


>高値目処38,800円~39,000円
>安値目処38,100円~38,300円

結果、日経平均は6/17(月)に-712円の大幅安により、ザラバでは筆者安値目処・下端38,100円をやや下回ったものの、終値は38,102円と、筆者予想の節目価格で下げ止まった。

その後は月曜の大幅安の反動から買われる展開となったが、6/19(水)のザラバ高値・38,797円が週の高値となり、筆者予想の高値目処38,800円~39,000円が的中するひととなった。

これで(逐一数えていないため間違えているかもしれないが)、直近3ヶ月程度の間、週間予想レンジが的中し続けており、筆者の相場観や節目価格の読みと相場が見事にシンクロしている証である。

なお、今週の日経平均についても引き続きレンジ内を上下する展開になりやすいと見ており、新たな展開にはなりにくいと予想している。



・中長期日経平均予想

筆者の中長期日経平均予想(メインシナリオ)については、かねて記しているとおり次の予想となる。

・本格反騰については来年を待つことになる

・安値目処は34,000円~35,000円となり、このレンジを下抜けた場合は32,884円、30,948円。

・これらの価格の根拠としては2020年3月安値・24,681円から本年3月高値・41,087円の上昇率に対する38.2%押し、61.8%押しとなる。

なお、足元の日経平均EPS・PER・週足チャート、個人のNISA買いの強さからは38,000円割れから下はイメージしにくい。

ただ、米主要3指数の週足チャートに目を転じれば、ダウ平均についてはそこそこの調整を経ているが、S&P500・ナスダック総合指数の週足チャートはMACD・ストキャスティックスともに買われ過ぎ圏入りしているため、ここから週足ベースの本格調整入りしてもおかしくない。

仮に筆者読みどおりS&P500・ナスダック総合指数が週足ベースの本格調整となった場合には、ダウも追随せざるを得ず、日経平均についても大規模な利益確定売りが入ると見ていることにある。

また、東京市場の需給面においても投資主体別売買動向に見る年金基金(信託銀行)は本年1月以降も利益確定売りを続けており、年初来では5兆円を売り越している。

加えて、先頃、日経平均予想新聞が「公務員年金100兆円、積極運用へ GPIFならい投資責任者・・・」と報じた記事において、公務員年金がGPIFに次ぐ「第2のクジラ」となる巨額マネーを市場に投下する計画が報じられた。

実施時期については明らかになっていないものの、筆者の推測では年度途中からということは考えづらく、来年4月以降になると見ている。

となれば、GPIFは公務員年金による運用が良好なスタートを切ることが出来るよう、年度内は売り姿勢を継続する可能性が高いと見ている。

(海外勢が先買いしてくることが考えられることから、1月~3月に騰勢がスタートすることも考えられる)

なお、値幅についてのサブシナリオとしては、米国市場が週足ベースの本格調整を免れる場合には、日経平均200日移動平均線・36,000円(現時点)も底値の候補となりうると見ている。

したがって、米主要3指数(特にS&P500・ナスダック)が近く示現するであろう天井形成からの下落局面がいつ訪れるのか注意深く見ていく必要があると考えている。



・今週の日経平均予想レンジ

上述のとおり、今週もレンジ内の動きを想定しており、高値目処は39,000円~39,200円、下値目処は38,100円~38,300円を予想している。

なお、米主要3指数は先週末にMSQを通過したことから、一時的に騰勢が強まることが考えられ、その場合、日経平均は来月初旬にかけて39,500円を目指す動きが予想される。

一方、S&P500・ナスダックの買われ過ぎ圏入りしている状況が素直に出てくるならば、MSQ通過後の買い戻しは早々に途切れ、反落が開始されることが想定される。

どちらの動きになるか、週間先物手口も踏まえ、今週も注意深く見ていくことになる。

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