※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。
また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。
■予想下値目処
かねてより筆者は、日経平均はセルインメイ通過後に通常の押し目で35,000円~36,000円、深押しとなれば32,000円付近まで下落する予想していた。
実際の相場はセルインメイ通過後に一段高となり42,000円に乗せたものの、ここで一息入れることとなった。
なお、上述の下値目処は日経平均高値を41,087円で算出したものであり、その後、42,426円高値を付けたことから、現時点の安値目処は以下のとおりとなる。
------
・38.2%押し ・・・ 35,647円
・50%押し ・・・ 33,554円
・61.8%押し ・・・ 31,460円
------
なお、これらの下値目処は月足・2022.3安値・24,681円~2024.7月高値・42,426円の上昇幅に押し率を乗じて算出したものとなる。
■米主要3指数の動向
では、足元の調整がどこまで進むかについて考察していく。
筆者が参考に用いているのは米主要3指数の週足MACD・ストキャスティックスである。
S&P500・ナスダック総合指数のストキャについては先週末時点で80%程度の押し目をつけており、今週末は売られ過ぎ圏に到達している。
高い位置から下降してきたMACDはゼロラインに近づいている。
移動平均線についても26週線に接近しており、反転が近いことを示唆している。
なお、ダウ平均についてはMACDはゼロライン、移動平均線は26週線近くまで低下しているものの、ストキャは依然として下降余地を残しているものの、ダウ平均については、S&P500・ナスダックに比べて直近の上昇が緩慢であったためストキャの低下余地は考慮しなくても良い環境にあると見ている。
これらのことから、米主要3指数の週足ベースでの底打ち・反転は、早ければ今週半ば~来週末、遅くとも9月中旬あたりに訪れる(日米のSQを意識)と見ており、本格的な景気後退局面=中期上昇波動の腰折れにはなりにくいと考えている。
■結局のところ官製相場が続いている?
したがって、日経平均についても米主要3指数と同歩調で反転に向かうと見ており、上述の押し目目処に掲げた50%押し・33,554円(実務上は33,000円~34,000円)が筆者想定の日経平均の安値目処と見ている。
ただし、日経平均については円高ドル安の影響や米国株安の代替え市場になるなど、依然としてネガティブな側面が見受けられるため、33,000円を割り込む可能性も否定できず、その場合は61.8%押しの31,460円を警戒する必要があろう。
ただ、今回の株・為替の乱調にしても物価高対策や今年に入って既に5兆円を売り込んだ年金基金の買い場創出を睨んだ「官製相場」であると感じており、底なし沼のような過度な心配は杞憂と見ている。
なお、日経平均の反騰開始は来年との予想に変わりはなく、今回の調整によりボトムを打った後は36,000円~38,000円で日柄調整をこなし、日経平均4万円奪回は来年3月~6月と予想している。