2024-10-29

10月第4週の週間先物手口 集計結果と今後の予想(10/28)



※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。


また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。


                                        






注目の衆議院選挙は自公の過半数割れで決着した。筆者予想よりもやや下振れた感があるものの、予想議席下限でとどまっており、昨日アップした「今週の日経平均予想(10/27)
」に記したとおり波乱要因にはなりにくく、逆にアク抜けするのではないかと見ていた。

なお、筆者予想の要点は次のとおりとなる。

>週明けの日経平均については、引き続き買われる可能性が高いと見ていることに変わりはない

>直近の日経平均の下落を主導した金融株が、チャート上、押し目買いが入りやすい位置まで下げていることから指数反発の先導役になると思われる。加えて、半導体関連株についても・・・

>今週の日経平均予想レンジは下値目処・37,600円~37,800円、上値目処は38,400円~38,600円

実際、本日の日経平均はギャップダウンスタートとなったものの、ザラバ安値は37,757円と、筆者予想レンジ内にとどまっており、その後、ザラバ高値・38,658円と約900円の切り返しとなっており予想どおりの展開となった。

さて、本日公表のあった先週末・10/25時点の「取引参加者別建玉残高」を元に筆者が集計した10月第4週(7/21~25)の週間先物手口は下表のとおりとなっている。




--------------------------------

※追記10/29(火)18:12
買い方上位組の買い乗せ、売り方上位組の売り乗せの構図となっている。
顕著に現れているところではバークレイズの8,456枚買い越し、メリルリンチ(買い筆頭)の3,571枚買い越し、またニュートラルから大きく伸ばしたJPモルガンは10,122枚の弩弓の買い越しとなっている。

取引参加者別週間先物手口及び建玉残高
買い方上位
売り方上位
週間手口ABNクリアリン証券JPモルガン証券モルガンMUFG証券バークレイズ証券BNPパリバ証券
みずほ証券
10月21日日経225-7067458321,647-893-490
TOPIX4529,3771626,809-1,7951,408
10月25日-25410,1229948,456-2,688918
建玉残高
TOTAL1,00913,65941,03718,859-36,527-30,609
日経225-2,140-262-7,839-294-10,597-12,808
TOPIX3,14913,92148,87619,153-25,930-17,801
日経225先物>
2024年12月限月-3,579-1,941-7,9977,421-10,420-8,966
2025年03月限月-4,6460-664-3490-561
10/25
日経225mini>
2024年12月限月2,2812,5011,000264-6,497-2,313
2025年03月限月58,56814,2897,221-73,9204,730-30,496
TOPIX先物>
2024年12月限月3,85114,12148,87618,753-25,930-17,801
2025年03月限月-702-200040000


一方、売り方上位組については、BNPパリバが-2,688枚売り越し、ゴールドマンが-9,212枚売り越しと、ゴールドマンは大きく売ってきているものの、全体としては売り負けしている感が強く、みずほも918枚買い戻し。

売り方上位買い
筆頭
週間手口ゴールドマン証券クレディ・スイス証券ソシエテG証券メリルリンチ日本証券ドイツ証券
UBS証券
10月21日日経225-983-651,799-1911,10740
TOPIX-8,2295-1253,7624,131-615
10月25日-9,212-601,6743,5715,238-575
建玉残高
TOTAL-31,031519,65446,7028,73011,852
日経2251,51107,20010,5783,1736,853
TOPIX-32,542512,45436,1245,5574,999
日経225先物>
2024年12月限月2,909011,4789,3493,1736,305
2025年03月限月-1,73800000
10/25
日経225mini>
2024年12月限月-1,0000-92-53322,000
2025年03月限月4,3980-42,68512,81803,484
TOPIX先物>
2024年12月限月-32,242512,45436,1245,5573,299
2025年03月限月-30000001,700



個人比率の高いSBIは売り乗せとなっている。

週間手口野村証券大和証券SMBC日興証券楽天証券
SBI証券
10月21日日経225-742-1,61240011-328
TOPIX-430-5075440-2,030
10月25日-1,172-2,11994411-2,358
建玉残高
TOTAL17,237-6,888-4,354-50-11,866
日経22527,372-1,7144,712-50-1,407
TOPIX-10,135-5,174-9,0660-10,459
日経225先物>
2024年12月限月26,318-2,1834,974-69-1,181
2025年03月限月-3700000
10/25
日経225mini>
2024年12月限月1500193355
2025年03月限月14,2294,687-2,6180-2,611
TOPIX先物>
2024年12月限月-9,235-5,174-9,0660-10,459
2025年03月限月-9000000



(今週の上値目処を38,800円~39,000円に上方修正)
---------

上記の上値目処については、昨日・10/29夕刻にアップしたものであるが、本日さっそく高値目処レンジに入ってきた。

本日・10/29の日経平均終値は38,903円。

なお、ダウ平均・日足ストキャは売られ過ぎ圏から反転上昇の初動にあるため、日足ベースでの上昇が期待できよう。

ダウの週足・ストキャについては買われ過ぎ圏入りとなっているものの、筆者は天井圏でのもみ合いを予想しており、ネガティブ要因にはなりにくいと見ている

これらのことから、日経平均についても引き続き堅調な展開が続くとみており、かねてより記している42,000円~43,000円に向けた上昇波動にあると見ていることに変わりはない。
ただし、短期的には、来週に米大統領選を控えていることから週央からは様子見から手控えが起こりやすいと見ている。
反面、米株はファンダメンタルズの強さから保ち合いまたは続伸で米大統領選を迎え、米大統領選通過後も上値追いが続くことも考えられることから、これら両シナリオを意識しておく必要があると見ている
スポンサーリンク