※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。
また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。
今週日曜・12/15にアップした「今週及び今後の日経平均予想(12/15)」にて今週の日経平均予想レンジについて次のとおり記した。
>今週の日経平均予想レンジは38,800円~39,000円
>米主要3指数がMSQを前に大きく売られた場合には12/3に空けた窓埋め・38,500円を予想
12/16週の日経平均安値は、筆者想定の「米主要3指数がMSQを前に大きく売られた場合」が現実となり、ダウの1,000ドルを超える暴落に連れ安となる38,335円まで沈んだものの、当日の終値は38,813円、翌日・12/20(金)の終値は38,701円と筆者予想レンジをやや下回ったものの、概ね予想どおりの展開となった。
また、ダウ平均の暴落については木曜にアップした「本日の相場雑感と今後の予想(12/19)」に次のとおり記した。
>昨夜のダウの暴落はFOMCに絡んだ仕掛け的な売りが成功したオーバーシュートの性格が強い
>既に陰の極に達していることから(中略)仮に売られたとしたらMSQ通過の反動高が示現されると見ている。
翌金曜のダウ平均は42,192ドルの小幅安から始まった後、高値43,191ドルまで駆け上がる1,000ドル幅の急騰となる筆者予想どおりの展開となった。
終値は498ドル高と利喰いに押されたが、急落・急騰・週末ということで妥当な展開と見ている。
なお、米主要3指数のRSIは下表のとおり、ダウ・RSI(9)が12/17-18に0.00%の陰の極となり、S&P500が12/19に10.07%売られ過ぎ圏入りとなり、反発に至った。

また、ダウ平均のRSI(14)が12/19に10.07%の売られ過ぎ圏していることから中期的な安値を売った可能性が高い。
ただ、ダウ・S&P500の日足MACDがゼロラインを完全に下回っているため、直前の上昇トレンドに戻るには二番底の確認や相応の時間を要する可能性があるが、上昇基調は維持すると見ている。
さて、日経平均については、先週の米主要3指数の下落局面においても下げ渋りを見せる底堅い動きとなっており、日経平均は引き続き42,000円~43,000円を目指している。
ここをクリアすると意外に早く43,000円~44,000円が見えてくると予想している。
現状はこれら上昇への反発力を蓄えるもみ合いをこなしているところであり、40,000円に接近してもなかなか超えることができないのは、日足チャートの乱れにあると見ている。
具体的には株価の上昇期は、日数の小さな移動平均線が上から順に並ぶ「パーフェクトオーダー」を示現するが、足元の日足・移動平均線は下表のとおり200日線と75日線が逆相位の関係にある点に需給の問題がある。
ただ、この200日線と75日線の逆相位は12月初めには約400円であったが、足元は約200円に縮小していることから需給は徐々に改善に向かっていると見ている。
この逆相位がいつ解消するかであるが、筆者試算では(日経平均に波乱がなければ)12/30に200日線と75日線が並び、1/6に逆相位が解消する。
したがって、12/30-1/6の間に需給好転が弾む可能性がある一方、今後、200日線と75日線の逆相位が広がる状況になった場合には楽観シナリオは崩れることになる。
(パーフェクトオーダーが株価を引き上げるのではなく、パーフェクトオーダーが需給の改善を示す指標になり得る)
(東京市場と米国市場の年末年始休場の差を考えた場合、仕掛け的買いが入りやすい)
ちなみに週足については、既にパーフェクトオーダーの環境にあることが筆者の強気予想を支えている。
なお、今週の日経平均予想レンジは、下値目処38,500円~38,700円、上値目処は39,400円~39,600円を予想しており、12/30・1/6が重要変化日になりやすいという悩ましい日柄となっている。