※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。
また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。
先週の日経平均予想については2/2(日)にアップした「今後の日経平均予想」にて次のとおり予想した。
>今週の日経平均予想レンジは上値目処・39,600円~39,800円、下値目処は38,600円~38,800円
>高値維持は難しく、下方リスクが鮮明になる展開を予想
実際、終値ベースでは38,520円~39,066円での展開となり、筆者予想の下値目処は38,600円~38,800円寄りの展開となった。
なお、米株の動向については次のとおり予想した。
>オーバルトップ形成で持ちこたえていたダウ平均・日足ストキャが「下放れの兆し」を発していることから警戒が必要な環境
>ただ、(中略)買われ過ぎ圏入りにはまだ早いため、大きく下落するというよりは保ち合いから徐々に下を狙う態勢に入っている
先週のダウ平均は、週前半に反発したものの週後半には利益確定売りから徐々に下押しの流れに入り、筆者が記した「徐々に下を狙う態勢」に入り、週末・金曜の雇用統計通過により-444ドル安の大きめの陰線より下放れとなった。
筆者集計の米主要3指数RSIは下表のとおりであり、ダウ平均・S&P500ともに9日平均は1/24の90%台がピークとなり、徐々に低下しており下降トレンドにあることを示唆している。
また、RSI(14)は1/31のダウ平均 82.8%をピークに低下傾向となっており、14日ベースでも下降トレンドに移行しており、週足ストキャの買われ過ぎ圏入りとともに、目先下降トレンドへの転換を警戒すべき局面にある。
ただ、ダウ平均週足・月足の主要移動平均線は右方上がりを維持しており、2022年7月からの中期上昇トレンドが崩れる可能性はかなり低いと見ている。
したがって、現時点のダウ平均の下値目処は13週線・43,800ドル。ここで下げ止まらなければ26週線・42,800ドル、52週線・41,000ドルが意識される。
(この場合、いったん26週線・42,800ドルで反発し、その後、52週線・41,000ドルか?)
ただ、株価が自身の通信簿を標榜するトランプ政権によるテコ入れが入る可能性があり、日柄を見ていく必要がある。
なお、日経平均については、今週末で決算発表が一巡することから、翌週以降は手かがり材料難に加え、足元の円高や日経平均EPSの低下、加えて4兆2000億円の信用買い残が足かせとなって、引き続き米株が上げても上値の重く推移する展開を予想している。
ただ、先週は38,600円処での底堅さを見せていたことから、今週については決算発表期待から買い戻しの動きが入る可能性があると見ている
したがって、今週の日経平均予想レンジは上値目処38,800円~39,000円、下値目処38,000円~38,200円。
なお、例年2~3月は企業の益出し売りや持ち合い解消売りによって相場が荒れる展開になる傾向がある。
また、筆者は昨年5月に日経新聞が報じた「公務員年金100兆円、積極運用へ」の行方を注視しているが、その後日経新聞からの続報はないものの今春4月から始まると筆者は予想している。
GPIF(年金基金)としては公務員年金による運用スタートをサポートすべく春の株安を円安すると推測しており、年初来で売り越しているGPIFの売り越し傾向は続くと見ている。
これらのことから、今後、日経平均は上ブレよりも下振れを警戒すべきと見ている。
短期的には37,400円~37,600円が下値と見ているものの、筆者想定どおり下振れが春まで続く場合には36,000円までの下値の可能性がある。
この場合、いったん安値をつけた後は37,000円~38,000円のもみ合いが続き、再浮上は夏以降になると予想している。