※ かねて記していた事由により、2022年より8月より完全随時更新(不定期更新)とさせていただいています。更新予定は概ね1~3か月に数回程度になると思います。
また、随時更新のため、筆者相場予想の変更をタイムリーにお伝えできないことがあります。ご了承願います。
先週の日経平均について、筆者は弱含みを想定していたものの、市場は水曜の休場明けから一気に買いに傾いた。
週の高値は木曜の39,581円、週の終値は39,149円で引けた。
この上昇は、これまで低調であった3Q決算発表が終盤に入り好調となり、日経平均EPSを押し上げたことにある。
なお、筆者の週間予想レンジ(上値目処)は 38,800円~39,000円と週の終値(39,149円)ベースではそう遠くない位置に落ち着いている。
金曜の日経平均EPSは2,547.13円となっており、週の終値(39,149円)でのPERは15.37倍となっており、ほぼフェアバリューといえる。
今後については、決算一巡の手がかり材料難から需給要因と米国の重要指標や日米の金融政策やトランプ政権の関税政策の思惑が日経平均揺らすことになると見ている。
したがって、これらの要素が楽観に傾けば、日経平均は39,500円、ここを上抜ければ40,200円を目指すことになり、逆に悲観に傾けば38,500円、ここを下抜ければ37,700円を目指すことになると見ている。
要は、次の材料(業績見通し)が出るまでの中心価格帯は38,500円~39,500円のレンジ相場となりやすく、時に上抜け・下抜けが生じる場合は38,000円~40,000円を見に行くだろうと見ている。
なお、直近の方向感としては、米主要3指数・週足チャートは買われ過ぎ圏にあることから、(目先は上を目指すこともあろうが)大勢としては買われ過ぎからの利益確定売りにより短期下降トレンドに移る可能性が高いと見ている。
したがって、日経平均についても目先は上ブレの可能性が残るものの38,000円~38,500円を目指す下降トレンドに移る過渡期にあると見ている。
これらのことから、今週の日経平均予想レンジは上値目処・39,500円~39,700円、下値目処は38,500円~38,800円を予想しており、強弱感の対立により先物主導のボラタイルな値動きになる可能性がある。
なお、時間帯としては、決算発表一巡による手がかり材料に乏しい時間帯に入ることに加え、トランプ関税の行方や日銀の金融引き締め(ETF売却含む)、少数与党の政策運営等々、来期業績を強気に見るには様々な霧が晴れるのを待つ時間帯に入る。
また、東京市場については、4兆2000億円の信用買い残や3月期末に向けての益出し売りや持ち合い解消売りなどの需給面の不安がつきまとうことから、引き続き上ブレよりも下振れを警戒すべき時間帯にあると見ている。
したがって、例年どおり3月~4月の需給悪が訪れるならば、日経平均は春の38,000円割れ(PER14.8倍・37,700円程度か?)を警戒する必要があると見ている。