実際、先週の日経平均は、月曜には先週のザラバ高値・41,342円を上回る41,534円をつけた後は売りに押され、40,550円処まで下げたものの、木曜には41,151円まで買い戻される筆者予想どおりの下げづらい展開となった。
さて、今週の日経平均であるが、上記にて引用したとおり先週「米主要3指数も特段の下げ材料に見舞われない限り」が雇用統計の下方修正という形で現実となり、週末・金曜の米主要3指数が大幅下落で返ってきた。
米国時間の日経平均も39,921円と-878円安で返ってきており、月曜は40,000円割れスタートとなる可能性がある。
ただ、筆者は先週・7/28(月)にアップした「7月第4週の週間先物手口の集計結果及び今後の予想」にて次のとおり予想した。
>41,000円を明確に割り込んだ場合には、日経平均はチャート的にも40,000円近辺まで下落余地が生じることになりやすい
先週の41,000円割れの40,550円処までの下げによって、目先は買い戻されてもやがて押し戻されるだろうと見ていた。
さて、ここからの動きについては週末の米主要3指数の大幅下落によって日足ストキャが一気に売られ過ぎ圏まで低下してきたことから、短期的には自立反発の動きとなろう。
ただ、週足ストキャ・MACDは依然として買われ過ぎ圏にあることから過熱感が解消されるまでは利益確定売りが入ると見ている。
短期的なダウ平均の下値目処は42,600ドル~43,000ドル(週末の終値から600ドル~1000ドル)の下値余地があると見ている。ちなみに上値余地は43,600ドル~44,000ドル。
したがって、今週の日経平均予想レンジは週初に下値余地をさぐる39,200円~39,600円、上値余地は40,300円~40,500円と見ている。
なお、先週木曜公表の「投資主体別売買動向」にて先々週の現金個人が1兆円の売りを出していたことが話題となっていたが、筆者は既に月曜段階で国内勢の先物総売りによって日経平均42,000円台が否定されたと伝えており、月曜夕刻に公表される先週末段階の先物残高に変化が現れているか注目している。
今後の焦点としては米主要3指数・週足が本格調整に入るか、それとも短期的な調整にとどまるかであるが、現段階では最後の仕上げの上昇に向かう可能性をメインシナリオと見ているものの、季節要因である夏枯れや需給要因(買われ過ぎの反動)からは後者の色合いも無視できない現状にあると見ている。