週末のダウ平均は-70ドル安であったが、日中のダウ先物は概ね+100ドル高で推移しており、平時であれば日経平均は前日終値付近での推移が想定されたが、-80円安で寄りついた後、後場は一時-200円安を超えて下落した。
日経平均の終値は、大引け直前に+90円ほど買われ、-123円安・21,755円と下げ渋る形になったが、この買いは月末、特に本日は半期の決算であることから、投信等のドレッシング買いと思われる。
直近、ダウの上昇以上の高値追いを示現した日経平均であったため、ある程度の反動はやむを得ないと思われるが、本日の日銀ETF買いに対して売りで攻めていたことには留意が必要と思われる。(詳細後述)
先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
データの集計方法 → こちら
(本日は週に1回の残高公表日のため、公表のあった残高については先週末分に修正を加えています)
本日のABNアムロのオプション手口は、先週からの「買い優勢」の流れを引継ぎながらも、コール売り・プット買いが交錯している。
コールオプションでは、22,250円に建てていた超大口ショートコールを本日の日経平均の下落に乗じてほぼ解消しており、上値抑制の蓋をほぼ外した形になっている。
一方で、プットオプションでは、21,250円に大きめのロングプットを繰り出し、建玉を四桁に乗せている。
また、21,250円の上下である21,375円・21,125円・21,000円には比較的大きめのロングプットを建てており、21,375円~21,000円の価格帯には3,000枚近くのロングプットを建てていることになる。
ただし、21,500円には-1,135枚のショートプットを建てており、この建玉や大口のロングコールを残している限りは「急落は買い」の公算が高い。
先物については以下の表のとおりである。
野村證券の1万枚近い売りもさることながら、本日もゴールドマンが地道に売り越しを継続しており、建玉が-56,429枚売り越しと看過できない程度に増加しており、GSの手口には注意が必要と思われる。
(GSの残高経緯から、短期的にはGSの買い戻しと日経平均の出直りは一致する可能性が高い)
今後の日経平均予想
本日の日経平均は筆者が今週の安値目処と想定していた21,700円~21,620円に一時到達した。
しかしながら、ダウ先物動向との不一致や先物・オプション手口からは下げ止まり感は乏しく、さらに一段・二段の下落の可能性が生じており、目先、再度21,800円台復帰があったとしても、売りしろづくりの可能性が考えられる。
また、本日、日経レバの信用買いが信用売りを上回っており、日経指数が上値重く推移した場合には信用買いが嵩んでくる可能性があることから、日経レバの信用取組状況の監視も重要と思われる。
懸念は、ダウ平均については自立反発が見込める位置に近づいているが、本日のようなダウ上昇・日経平均下落、またはダウ平均の下落幅を上回る日経平均下落があり得ることを見せつけられたことにより、海外動向から値ごろ感を推し量ることが難しくなったことだ。
このような状況では、基本どおりオシレーター系指標の信頼性が高まると考えられる。
日経平均の9日RSIは本日30.33%と中立よりも低位にあるが、14日RSIは70.16%と高値圏にあり、日経平均が変わらず現在の位置にとどまっていると仮定した場合、どちらのRSIも10月中旬には一桁まで低下する。
目先の上下はあろうが、10月中旬、つまり10月SQまでは日柄調整が継続する可能性が高まったと見ている。
なお、目先は21,500円に近づく下落は買いと思われるが、戻りは本日の終値である21,750円近辺と見ている。
※21:20追記
本日の日経平均の下落については25日線乖離率の大きさから生じていると見ているが、一方でこれまでとは違った動きが出たことを相場の「変調」と見ることもできる。
やや慎重すぎるかもしれないが、来週に迫ったSQ前の「魔の火曜・水曜日」や需給の偏りから一方向に動く直近の日経平均動向から、目先は乱調に陥る可能性もある。
日経平均の上昇トレンドに引き続き変わりはないが、筆者の想定では次の大転換は10月下旬~11月中旬とみており、しばらくは21,200円~21,800円±200円のレンジ内での動きが続くと見ている。