理由は、筆者が日経平均の先行指数と見ているDAX指数の堅調さにあり、昨夜、8月のレンジ相場の上限を上抜け、日足EMA20-40で形成される帯を上抜いている。
ただ、休場中に開いていたダウ先物は欧州株高を受けても上昇しておらず、ダウの上値も重そうであり、大きく下げることなく上昇するにしても週内はもみ合うと見ている。(詳細後述)
本日の日経平均終値は4円高・20,625円。
先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
データの集計方法 → こちら
ABNアムロのオプション手口で注目したのは、コールオプションの整理を始めており、プットオプションに軸足を移しかけている気配を感じたことだ。
具体的には、足下の価格に近い20,750円の20大口ロングコールの半数近くを利益確定し、21,250円の大口ショートコールを買い戻しを始めているように見える。
プットサイドでは、20,125円から下の俄にロングプットを積み始めている。
20,125の前日残169→本日残477、20,000円は494→592、19,875円は22→203といった具合だ。
本日の膠着した値動きの中でこれらが行われたと言うことは、指数の値動きに合わせたボラ取りではなく、明確な意図を持った動きに思える。
先物については以下の表のとおりである。
ゴールドマンが利益確定の売りを出している以外は小動きに終始している。
今後の日経平均予想
目先の焦点はダウ平均が25日線を維持するかどうかである。
本日のダウ25日線は26,140ドルにあり、現状では一日20~40ドル程度下降していく下向き線となっている。
昨夜の米国時間のダウ先物も25日線で反発しており、本日夕刻の急落においてもこのレベルで下げ止まっている。
前2回は先物であったが、今夜の現物市場で25日線をサポートできるかどうかは重要である。
下げ止まることが出来なければ、さらに下を目指す動きになることが想定され、下げ止まることが出来れば再上昇開始の公算が高い。
ただ、下げ止まる場合にあっては、下ヒゲで返るよりも、5日線でのもみあいから徐々に上昇するパターンになると見ている。
なお、後者の再上昇となった場合には上値は限定的となり、次の反落は大きなものになると考えられる。
日経平均についても同様で、ダウが25日線で下げ止まりから再上昇するのなら20,900円付近まで上昇する可能性があるが、上昇の賞味期限は短いと予想している。
ダウが25日線をサポートできなかった場合は、従来から記しているシナリオどおり2万円割れと予想している。
※21:30追記
日経平均の下値の節目は20,520円、次は20,420円、20.330円なるが、今週については週末の雇用統計の結果を見定めようとする買い戻しが入りやすいため、余程の悪材料が出ない限り、20,520円より下は買い戻しの対象になりやすいと見ている。
※22:50追記
序盤のダウは-300ドル安・26,097ドルまで押し、現時刻258ドル安・26,144ドルと25日線にいる。
日経先物は20,620円とダウの大幅下落にもかかわらず値を保っており、おそらく明日の25日線・20,650円がダウとの相対基準になっているのではと見ている。
なお、明日のダウ平均の25日線は26,100ドルに切り下がるが、仮にここを下抜いても26,040ドルがチャート上の節目として機能すると思われる。
※23:02追記
8月ISM製造業景況指数の50割れで一気に40銭の円高で日経先物も瞬時に-90円安、ダウも-317ドル・26,085ドルと明日の5日線を下抜いた。ISMの50割れはさすがにキツい。26,040ドル~26,000ドルを守って引けるかがダウの焦点に。
※23:13追記
なお、米国は非製造業の比率が高いため、9/7(木)のISM非製造業景況指数が景況感の判断により重要となる。
※23:30追記
ダウ-380ドル安・25日線乖離率-0.43%、日経平均 -50円安・25日線乖離率-0.42% =あくまで参考値
スポンサーリンク