本日の日経平均終値は、寄り付きとほぼ同値の-84円安・20,620円。
先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
データの集計方法紹介 → こちら
(本日は週に1回の残高公表日のため、公表のあった残高については先週末分に修正を加えています)
本日のABNのオプション手口は、コールサイドは売り買い交錯、プットサイドは買いが目立っている。
また、コール手口の特徴としてショートコールの買い戻し、20,750円に見られるロングコールの利益確定の売りの傾向がある。
一方、プットサイドでは、20,000円に見られるようなショートプットの買い戻しによるショートからロングへの転換が見られる。
ショートプット19,750円も大口ショートの半数以上を買い戻している。これがショートプットのロング転換の序章なのが、日経平均の膠着を利用したポジション調整なのか、明日以降の手口で確認していく。
先物については以下の表のとおりである。
野村證券が-4,492枚と大口で売り越しているが、内訳は下表のとおりNK225先物買いの利益確定売りであり、売り越しのメインであるTOPIX先物の動きは過小である。
今後の日経平均予想
本日の日経平均終値は上から下りてくる25日線と下から上昇してくる5日線に挟まれた中間位置にあり、方向感が出にくい局面となっている。
明日以降、5日線に支えられて上昇したとしても25日線は急角度で下降してきており、8月始めからのレンジ上端でもあることから、相応の上値抵抗があると思われる。
休場明けのダウがどのような動きを見せるかによるが、本日の欧州市場はかなり明確な上値追いとなっており、ダウは25日線を既に回復しているため、明晩のダウも高値追いの可能性が生じている。
明日は無理にしても、明晩のダウの動向によっては明後日に25日線をギッャプアップの形で乗り越えることは可能かもしれない。
ただ、日経平均についてはチャート形状(即ち需給状況)から上値の重さが明確であり、乱高下はまさに二日新甫のアノマリーであり、来週はメジャーSQ週であることから、高値には波乱が待ち構えていると見ている。
左図は1570日経レバの価格帯別出来高を表したチャートであるが、足下の価格から一段上の急落帯の出来高が多いことから、これを乗り越えるためのエネルギーは相当な好材料がなければ実現できないのではないかと見ている。
現段階では(おそらく来週前半の動きを確認するまでは)昨日アップした「今週及び今後の日経平均予想」の見方(今週の日経平均の上値目処は20,840円で、おそらく来週もこの価格を大きく超えることはな難しく、反落リスクが高い?)に変更はない。
※20:30追記
引き続き日経平均の上値は重く上がれば叩かれると見ているが、現段階で空売り局面というわけではない。少なくとも週内(もしかしたら来週初め)までは高い可能性がある。
ダウの25日線は26,214ドルにあり、20:30現在のダウ先物20.325ドルの約100ドル下である。(日経平均は20,550円あたりか?)明晩、25日線タッチで上昇となれば目先は上昇していくと見ている。
※22:30追記
現時刻、ダウ先物110ドル安・26,288ドル。明晩、25日線タッチまたは25日線割れ→回復となった場合は週末に向けて持ち直す可能性がある。また、仮に雇用統計の結果次第では筆者の想定以上に戻してくるサブシナリオの可能性がある点に留意したい。(来週前半の値動きを確認してからでは逆に高値リスクが生じるため、リスクが取れる範囲での打診買いもありか?)
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