このため、配当権利落ちの即日埋めが期待された本日の日経平均であったが、下押し圧力が強く、一時は-300円安と、ダウの下げ幅+配当落ち分の約240円安を超えて下げた。
ただ、引け前には大きく買い直され、下げ幅を半分近くまでに縮め、終値は-169円安・21,878円と、概ね配当落ち分のみの下落にとどまった。
それにしても、-300円程度安の21,750円付近が11:00~14:30までと長く、買い仕掛けまたは売り仕掛けをしているのではないかと思ったが、案の定、買い仕掛けの仕込みが先物・オプション手口に見て取れた。(詳細後述)
先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
本日のABNアムロのオプション手口は、引き続き「買い優勢」となっており、見方によってはかなり明確に上を狙う姿勢が出ている。
まず、コールオプションについては、22,250円の超大口のショートコールを671枚買い戻し、-2,404枚売り越しから-1,733売り越しに大きく縮小させている。
また、本日の安値付近の21,750円に1,425枚の大口ロングコールを建て、建玉を2,000枚近くに拡大している。
一方、プットサイドでもショートの手口が優勢であり、特に足元の価格帯である21,500円~21,875円の建玉をショートに振っている。
今後は、22,250円のショートコールの蓋を外すか、22,375円や22,500円のロングコールを厚くしてくれば、上狙いが明確になる。
先物については以下の表のとおりである。
ここで着目したのは、ABN先物売り越しが-4,418枚と際だって多いことである。
もとろん推測の域を出ないが、先物売りで値を抑えつけ、その間に安価になったコールを買い集めたのではないかと見ている。
14:30から急速に買われ始め、夜間市場においても先物が買われているのは日中の売り越し分を買い戻していると筆者は見ている。
なお、売り越していたゴールドマンは本日の下落で一部を買い戻している。
また、野村證券は7,199枚と大きく買い戻しており、本日の下落場面を買い戻しの好機と見たのではないか。
今後の日経平均予想
日経平均のチャートからは、ボリンジャーバントの+1σである21,900円付近の維持が理想であったが、明確に割れて終えたわけではなく、日足・週足ともに各移動平均線の上に位置しており、上昇トレンドを維持している。
(上海株も本日は下げ渋りを見せて75日線を維持しており、ドイツDAX指数も引き続き自律反発態勢に入っている)
これらのことから、本日は思いがけず一時-300円安と大きく下げたが、ここから一段、二段と大きく下げるようには見えない。
一時的とは言え-300円安による需給変化が生じていることや、複数の相場参加者の思惑が交錯している中では高値更新には少し時間がかかると思われる。
もとより、本格上昇は既述のとおり、まだ少し先と見ているが、再度の上値試しにより配当落ちの全値戻しは近いと見ている。(その後は高値もみ合いか?)
来週の予想については、今夜の米国市場の動向から再度考察することとしている。