2019-11-25

相場見通し及び先物・オプション手口考察(11/25)

相場所感


本日の日経平均は、買い仕掛けと思われる日経先物の+140円高のギッャプアップスタートとなり、日中は値幅こそ100円の高低差があったが、全般的には売り買い交錯のまま大引けとなった。

日経平均の終値は179円高・23,292円。出来高は先物主導を象徴する10億株の薄商いであった。

ただ、寄り前からダウ先物が70ドルほど上昇させて先物を吊り上げた動きは買い仕掛けそのものであり、寄り後の膠着で上下どちらに仕掛けが入ったかによって明日以降の動きが決まる。

先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)


データの集計方法 → こちら

(本日は週に1回の残高報告に基づき、先週末の建玉残の一部修正を行っている)

ABNアムロのオプション手口を検証する。

引き続き24,000円付近のコールオプションを大幅に買い越しているが、これまで述べているようにSQ値の24,000円超を想定しての買いではないように見える。

一方、プットオプションについては足元の価格帯より上の23,500円を307枚買い越しており、筆者としてはこの手口に信憑性を感じる。

本日の先物手口及び建玉残については以下の表のとおりである。


筆者が観測している海外投資家の手口は、ソシエテの売り買い交錯でやや買い越しを除いて売り越しとなっている。

もっとも売り越幅は三桁の枚数と多くはなく、様子見の利益確定といったところだろう。

ただ、ゴールドマンサックスの売り越しは空売りであり、売り越幅を広げている点は注目である。

なお、野村證券が本日(前日夜間を含む)の上昇で2,134枚を買い戻してきており、この点は売り方の踏み上げであり、再度、需給の転換点が近づいているように感じる。


今後の相場見通し


日曜にアップした「週間見通し」から大きな変化はなく、もみ合いを想定している。

ただ、上値目処については、本日のギャップアップでの寄り付き上昇した分、上方向に動く可能性がある。

即ち、野村證券の手口に踏み上げが見られるため、この動きが加速したところで天井を打つと見ており、23,500円~直近高値23,591円に肉薄するか上抜く可能性が生じている。

それが目先であるなら、11/28-29が第一の候補と考えられるが、おそらく週末に想定される香港人権法案に対するトランプ大統領の否認(署名は悪材料であり、結論を先延ばしするために再度議会に委ねるのではないか?)を市場が好感すれば高値は延命となり、不透明感と受け止めれば来週初めが転換点となると見ている。

スポンサーリンク
counter