日経平均の終値は-28円安・23,409円と小幅安にとどまっているが、夜間の終値比では-150円程度安となっている。
それにしても、悪材料は東京市場の寄り付き前に都合良く入ってくる。
先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
データの集計方法 → こちら
(本日所用につき、コメントは少なめとなります)
ABNアムロのオプション手口を考察する。
コールオプションについては、ロング24,000円を-1,476枚売り越し
代替えとして、ショートコール23,625円を1,818枚買い戻し、全体として上値追い姿勢を後退させている。
、
プットオプションについては、足元の価格帯でロングを増やす一方、22,750円以下ではショートの積み上げが目立っている。
明日以降もこの流れが続くかどうかに注目している。
本日の先物手口及び建玉残については以下の表のとおりである。
Cスイスが-2,010枚売り越しと利益確定を図っているが、筆者が観測している外資系証券筋は売り買いまちまちとなっており、方向感を見いだしにくい状況である。
なお、野村證券も売り3,662枚、買い2,881枚と小幅売り越しではあるが売り買い交錯。
今後の相場見通し
本日の日経平均は、朝方の米国における香港人権法成立のニュースにより売られる展開となったが、為替は値を保っており、このまま下落コースへと移っていく気配は少ない。
来週は個人投資家の9月配当の再投資や冬のボーナスを投資に回す動きなどが期待されており、海外勢にとっては高値を買ってもらう好機であることから、下げるにしても大きく崩 れることは少なく、逆に買い遅れの射幸心を煽るために適度に反落させ、その後買い戻しを入れて堅調さを演出する展開が考えられる。
本日公表のあった投資主体別売買動向でも、先週の海外勢は買いを細めており、6週間で現物先物合計で約3.2兆円を買い越した後だけに、小康状態を保った後、いったん売りに来る頃合いとなる可能性がある。
なお、上海総合指数の安値もみ合いが続いており、直近一週間の出来高が漸減しており、三角保ち合い下放れには警戒したい。