2019-11-29

目先は押し目買いか?:今後の見通し及び先物・オプション手口考察(11/29)

本日の日経平均は、ダウ平均の小幅高を受けて小高く始まったものの、香港株に続き上海株が大きく崩れたことから徐々に値を消し、大引けは-115円安・23,293円と三桁の下落となった。


先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)


データの集計方法 → こちら

ABNアムロのオプション手口を考察する。

コールオプションについては、昨日の上値追い姿勢の後退に続き、本日は24,000円コールを-981枚売り越し、ドテンショートに持ってきているほか、24,000円から上の建玉についても売り越しており、SQ値の24,000円超については黄色信号と見ているようである。

ただ、コール23,875円には筆者の日々集計では依然として1,051枚の買い建玉を有しており、今後の推移が注目される。

なお、23,875円の一つ下の23,750円にはショートを建てていることから、(下と見ているまであれば)このショートを積み増ししてくることも考えられる。

プットオプションについては、全般的にショートの手口が目立っており、特に22,750円は昨日までのロングを買い埋めしてドテンロングに転化している。


ABNの大口投資家は、現時点ではSQ値が23,000円を大きく割りこむことは想定していないと見られる。


本日の先物手口及び建玉残については以下の表のとおりである。


本日の下落局面でソシエテが5,419枚の超大口の買い手口を繰り出している点に注目している。

また、ソシエテについては、本日ブルームバーグが日本株の投資判断「最大ウエート」を継続していると伝えており、手口との一致が見られることから報道の信憑性は高いと見ている。

なお、 Cスイスは利益確定売りに傾いたものの、ゴールドマンは売り玉を大きく買い戻しており、下落も限定的と見ているのかもしれない。

今後の相場見通し


ソシエテが、いつ買い建てた先物の利益確定に動くのかを注視していたが、本日の大口買いや買い建玉を見る限り、直近でのドテン売りの可能性はかなり少ないのではないかと思われる。

また、日経平均のRSIは11/8をピークに下降しており、絶対的な水準としては売られすぎには至っていないが、変化率の面ではあと一押しでいったんの反発に移ってもおかしくない水準まで低下する見込みである。

詳細は週末に再度点検予定であるが、ソシエテの買い手口やRSIの低下に加え、先の11/21の下ヒゲの際も25日線割れから再度上昇に転じたことから、今回も25日線がサポートとなって反発に向かう可能性が考えられるようになった。

打診での押し目買いが有効となるかもしれない。

ただし、このケースとなるには来週の週足が陽線で終わること(悪くても保ち合い)が求められる。

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