2019-12-02

やや上げすぎ:今後の見通し及び先物・オプション手口考察(12/2)

本日の日経平均は、8:45寄り付きの日経先物が40円ほどギッャプアップで寄りついた後、9:00の現物寄り付きからスルスルと上昇し、9:40頃に23,550円高値をつけた。

その後は膠着推移し、235円高・23,529円で大引けとなった。

相場市況等では、8:50発表の7-9月期四半期・産業設備投資額の上振れが好感されたとの解釈が一般的になっているが、個人的にはダウ先物が+110ドル高で推移しており、本日の休場明けでは金曜ダウの短縮取引での-112ドル安を取り戻して始まりたかったのではないかと見ている。


先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)

データの集計方法 → こちら

(本日は週に1回の残高報告に基づき、先週末の建玉残の一部修正を行っている)

ABNアムロのオプション手口を考察する。

コールオプションについては23,750円に建てていたショートコールを-1,084枚積み増し、-1,645枚の大口売り越しとしてきた点に注目した。

ショートコール23,750円は週末にドテンショートしたポジションであり、カギとなる価格帯のように感じる。

一方で、24,000円から上のコールを買い建てしており、23,750ショートの影響力は弱まっているが、短期的には明日以降、どちらの方向に積み増してくるかが注目される。

プットオプションについては、足元から下方に離れた価格帯のショートプットを買い戻している点も、やや弱気を感じる。

また、23,000円のロングプットにも手をつけていない。

本日の先物手口及び建玉残については以下の表のとおりである。


筆者が主として監視している外資系証券では、本日の上昇局面ではCスイスのみ買い越し、他の外資は売り越しが目立っている。

もっとも、ソシエテについては週末に5,419枚のと超大口の手口を繰り出しており、本日の利益確定は定石どおりであるが、11月SQ値の23,630円を前に買い越しているのでは・・・と推測していただけに、意外な印象を受けた。

今後の相場見通し


今週の日経平均については上を狙うと想定していたものの、本日の235円高はやや行き過ぎであり、逆にここまで強く上昇したことに違和感を感じる。

このまま11月SQ値を超え、23,700円に向かうことも考えられなくはないが・・・。

特に、本日のザラバのほとんどの時間が膠着となっており、このような膠着場面では海外投資家が何らかの仕掛けを行っていることが多い。

これは裏付けのない仮定の話であるが、本日の高値膠着の時間が多い中での先物手口は海外投資家の売り越しが目立っており、19:30現在、日経先物は50円高と伸びてはいるが、目先は売りに傾くのではないかと見ている。

今週の日経平均のレンジは、引き続き下値目処は23,200円±100円、上値目処は23,600円±100円と見ている。

スポンサーリンク
counter