1 相場概況
本日の日経平均は、週末のダウ平均の上昇を受けて高く始まるも、5日線接近による利益確定売りに押される昨日の筆者予想どおりの展開となり、日経平均の終値は前日比4円高とダウの上昇を支援材料に出来なかった。・日経平均 23821.11 +4.48
・TOPIX 1729.42 -3.65
・出来高 9.5億株
・売買代金 1.49兆円
2. 先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
(1) ABNアムロのオプション手口
データの集計方法の詳細 → こちら
※本日は週に1回の残高報告日ですが、JPXの公表データの様式が今回より大幅に仕様変更されました。
これにより当方のエクセル数式の改修が必要となりましたが、新様式への対応には時間を要することが判明したため、本日の残高公表値の反映は行っておりません。あしからずご了承ください。
(手口考察については上記作業に手間取り、更新時間が遅くなってしまったため簡略となります。申し訳ありません)
ABNアムロのコールオプションについては、24,375円コールに大口のショートを建てているほかは小口の買い(買い戻し)となっている。 一方、プットオプションについては買い(ロング)の手口が優勢となっている。
(2)先物手口及び建玉残
筆者が観測している外資系証券と野村證券の本日の先物手口と建玉残は以下のとおりである。(本日の残高報告数についてはオプション同様に改修作業中となります)
野村證券は、昨日(前営業日)に3,376枚と大口で買い戻した反動からか、本日は-795枚売り越しと小幅ながらも売り越幅を広げている。
他の証券会社も売り買い交錯であり、ポジション調整を進めていると思われる。
なお、表にしていない外資証券の動向としては、買い方のJPモルガンが2,291枚を買い越し、建玉を81,192枚買い越しに広げている一方、ドイツ証券は-2,052枚を利益確定し、建玉を3,277枚と中立圏としている。
3 相場短評
米国市場は、翌日12/24が短縮取引・明後日12/25の休場を控え、今夜はポジション調整の小幅な展開になると思われる。一昨日の "ダウ平均は目先弱含みも急落は回避か?:来週のダウ平均予想(12/21)" に記したとおり、金曜の日足は長い陰線と下落を示唆する形状となっているが、分足は寄付きのギャップアップからの下落を買いが支えて踏ん張っており、金曜終値でのSQ通過によって買い支えがなくなるか、引き続き売り買い交錯となるかが焦点となる。
ただ、いずれにしても実質的には今週はクリスマス休暇が意識された市場参加者の少なさから大きな動きにはなりにくいと見ているが、ダウの9日RSIは90%、S&P500の9日RSIは95%に達している。
14日RSIも同様の水準まで上昇しており、米国株の今週のメインシナリオは弱もみ合いと見ている。
逆に、出来高の薄い中を買い仕掛けにより上昇する動きが出た場合は、クリスマス休暇明けまたは新年相場での下落が意識されることになると思われることから、オシレーター系指標を横目で睨みながら先を読んでいきたい局面である。
東京市場は出来高薄に見るとおり市場参加者が減少しており、外部要因に突発的な変化がない限りはもみ合い継続となり、日経平均の年内予想中心値幅は23,600円(配当権利落ちを含む)~23,900円。ザラバの高安は上下ともに±100円と見ている。
極端に上下ブレする場合は、その後にいったんの巻き戻しが控えていると思われる。