1 相場概況
本日の日経平均は、昨日と同じく週末のダウ平均の94ドル高受けて高く始まるも、5日線に頭を抑えられ日経平均の終値は前日比9円高で引けた。まさに「閑散に売りなし」であるが、材料不足上昇を支援材料に出来なかった。
・日経平均 23830.58 +9.47
・TOPIX 1728.22 -1.20
・出来高 8.6億株
・売買代金 1.28兆円
2. 先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
(1) ABNアムロのオプション手口
データの集計方法の詳細 → こちら
(昨日公表の残高報告については一日遅れとなりましたが数式を新様式に対応させデータの反映を行いました。今回の報告対象となったオプションの価格帯は23,500円~24,125円となります。微調整レベルで、特に大きな修正はなかった)
-ABNアムロのオプション手口-
コールオプションについては24,250円から引き続き上に大きめのショートを出している一方で、24,000円から下のショートコールに小口の買い戻しを入れている。
日々集計での積み増しでは24,250円コールに2,803枚の買い建玉を建てており、上を目指すのであれば24,250円が目安の一つになる。
プットオプションについては、23,750円プットに1,046枚の大口ショートを入れている点に注目している。
23,750円コールに積んでいる-2,945枚の大口ショートコールと同様に下方向を強く氏とする手口であり、23,750円ショートコールの利益確定水準である23,500円割れを想定しているように見える。
ただし、23,500円に-2,154枚のショートプットを積んでいることから、23,500円がいったんの下値目処になると思われる。
仮に23,500円を大きく割れた場合は23,250円のロングプットの利確を狙う下げを画策すると見ている。
(2)先物手口及び建玉残
筆者が観測している外資系証券と野村證券の本日の先物手口と建玉残は以下のとおりである。
売り買いの差し引き手口は本日の「閑散に売りなし」を象徴するように小口の取引となっている。
ソシエテに代表される大口の買い方が利益確定売りに出る突発的な外部環境の変化がない限り、大きな売り仕掛けが入る可能性は少ないと思われる。
可能性があるとしたら、買い方の自作自演の「買いたい弱気」による売りだと見ている。
引き続き先物・オプション手口の観測により、波乱の芽を見つけていく。
3 相場短評
昨夜のダウ平均は+96ドル高で引けたが、日中足はギャップアップで寄り付いた後、値を保ったフラットな鍋底型を形成している。出来高も本日の短縮取引+明日の休場を控えて細っており、上にも下にも仕掛けがたいといったところだろう。
昨夜はS&P500及びナスダック指数は陰線ながらザラバ高値を更新しており、直近の上昇モメンタムは継続している可能性がある。
ただ、ダウの9日RSIは96%、S&P500の9日RSIは98%に達しており、高原状態の継続は年初の売りにつながりやすいと見ている。
日経平均は米国株高に追随できなかったものの底堅く推移しており、引き続き年内は23,600円~23.900円±100円での推移と思われ、年末年始休場中の波乱の可能性は少ないと思われるが、年越しのポジションを持ちたくなる雰囲気ではないと考えている。
※22:10追記
ここからの展開は次の2通りが考えられる。一つは日柄調整で押し目なく上昇するパターン(6週線・23,600円タッチで上昇)。もう一つは13週線・23,000円の手前23,200円~23,300円までの押し目で上昇するパターン。本日もダブルインパースの信用買いが膨らんでおり前者の押し目なく上昇するパターンに要警戒?
※22:10追記
ここからの展開は次の2通りが考えられる。一つは日柄調整で押し目なく上昇するパターン(6週線・23,600円タッチで上昇)。もう一つは13週線・23,000円の手前23,200円~23,300円までの押し目で上昇するパターン。本日もダブルインパースの信用買いが膨らんでおり前者の押し目なく上昇するパターンに要警戒?