2019-12-25

明日安くても年内は堅調か?※2追記あり(12/25)

1 相場概況

昨夜の米国市場はダウ平均は-36ドル安と小安く引けたが、ナスダック総合指数は小幅ながら10連騰と直近のモメンタムを引き継いでクリスマス休暇入りした。

東京市場は当面の利益確保年や年末年始の休場リスクから上値重く推移した。

・日経平均  23782.87 -47.71
・TOPIX      1721.42 -6.80
・出来高     7.7億株
・売買代金  1.09兆円


2. 先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)


(1) ABNアムロのオプション手口

データの集計方法の詳細 → こちら

ABNアムロのオプション手口及び建玉残(日々集計+週一回の残高報告で修正)は左表のとおり。

コールオプションについては24,500円に建てていた大口のショートコールの約半数を買い戻しているほか、足元の価格から少し上の価格帯で小幅ながらコール買いが観測されている。

一方、プットオプションについては、23,500円に建てているショートプットを積み増ししており、目先は23,500円を下回る展開は予想していないように思える。

ただ、23,750円や23,250円には相応のロングプットが積まれており、今後の手口が上下どちらに傾くか注視していきたい。


(2)先物手口及び建玉残

筆者が観測している外資系証券と野村證券の本日の先物手口と建玉残は以下のとおりである。


Cスイスが-1,196枚の比較的大きな利益確定売りを出しているが、全体的には差し引き三桁の売り買い交錯と膠着感が強い展開となっている。

ソシエテに代表される大口の買い方が利益確定売りを出してくるか、さらに買いを積んでくるかが年初相場の焦点となる。

山勘レベルの推測であるが、ソシエテはここのところ買い越し10万枚水準を維持しており、さらに上積みを図るよりは、いったん3割~5割程度は利益確定し、安値で買い戻したいのではないかと思う。←あくまで山勘です

なお、ソシエテ以外の買い方はJPモルガン・バークレイズが8万枚程度の買いを保有している。


3 相場短評

昨夜のダウは小安く引けたがナスダック総合指数は10連騰と直近の勢いを維持しており、米国市場は近く調整に入るにしても、年内は高値圏でのもみ合いが続くと見ている。

年初相場は、北朝鮮発の地政学リスクの有無により姿形は異なるが、いったんはリスクオフに傾く可能性があると見ている。

ただし、年内については、仮に明日も本日同様に反落するのであれば、金曜以降の残り2営業日については米国市場の高値保ち合い予想に加え、実質新年入りや相場軟調を予想した先物や信用取引の売りポジ組の手仕舞い買いにより、配当権利落ちを埋め、年内は堅調に推移するのではないかと見ている。

※20:20追記
注目される北朝鮮・金委員長からのプレゼントは、日本上空を越えるICBMを撃つほど短絡的ではないと思う。撃つとしても弾道の短いものだと思うし、「北風と太陽」の太陽作戦の可能性もあるが、年始に安心感から上げたところでいったんの巻き戻しが始まると見ている。

※22:30追記
テクニカル面では、明日の日経平均9日RSIは12/13・598円高が算出から外れるため20%台に急低下、25日線は23,560円付近となるが、明後日の配当落ち60円を考慮すれば配当付きでは23,620円となる。

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