1 相場概況
本日の日経平均は9:00の現物寄付き直後に先物の買い仕掛けが入り、日経平均が140円ほど急伸し、高値維持で本日の取引を終えた。・日経平均 23924.92 +142.05
・TOPIX 1731.20 +9.78
・出来高 8.2億株
・売買代金 1.35兆円
2. 先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
(1) ABNアムロのオプション手口
データの集計方法の詳細 → こちら
ABNアムロのオプション手口及び建玉残(日々集計+週一回の残高報告で修正)は左表のとおり。
コールオプションについては、本日の日経平均の上昇により権利行使価格の高いオプションに大きめのショート(売り)を入れている点が特徴的である。
特に昨日、建玉の約半数を買い戻した24,500円ショートコールを本日は再度-1,594枚の大口で売り直しているほか、24,250・24,625円・24,750円のロングコールを利益確定売りを入れている。
また、足元の価格帯ではショートコールの積み増しを行っており、24,000円を割れて推移すれば23,600円付近がターゲット、24,000円を超えてくれば24,250円を目指し、さらに上ブレるようであれば24,625円をターゲットと見ていると思われる。
一方、プットオプションについては、足元の価格帯ではショートプットの積み増しが主な手口となっており、大口のショートプットを建てている23,500円については本日もショートの上積みを図っており、引き続き目先は23,500円を下回る展開を予想していないように思える。
いずれにしても、コールの建玉を250円刻みでショートとロングを交互に建てている点がABNが想定する価格帯のヒントになりそうだ。
(2)先物手口及び建玉残
筆者が観測している先物手口と建玉残の主な集計結果は以下のとおりである。
Cスイスが2,438枚と大口買い越しを繰り出しているほか、10万枚を超える買い方であるソシエテが1,379枚を買い越し、さらに買いを積んできた点に注目した。
どうやらソシエテはさらに買いを積んでくるように思われ、その予想が的中するのであれば、相場は引き続き買い方主導で進むことになる。
昨日、筆者はソシエテはいったん売りたいのではないかと述べたが、利益確定売りは、売り方の踏み上げを誘い、さらなる上昇を企途した後となる可能性がある。
3 相場短評
昨夜の日経先物ナイトセッションは23,690円、現物換算23,750円と小安く返って来たため、昨日追記したどおりあと一押しで反転ポイントに達するところであったが、現物市場の寄り後に一足早く買い仕掛けが入り、日経平均は急伸した本日の9日RSIは日経平均が三桁の上昇となったため終値ベースでは42.30%と想定していた20%台には低下しなかったが、朝の23,750円・前日比-30円安では9日RSIは24.40%まで低下しており、筆者予想の反転ポイントはが的中していたことになる。
ここからの展開であるが、米国市場の高値もみ合いが継続しており、足元の勢いでは明確な悪材料が噴出しない限り腰折れは考えにくい。
ただし、日経平均が直近の下落でRSIを低下させたのに対し、ダウ平均は依然として90%台に乗せており、過熱感を冷ます局面があると思われるが、大きな値幅調整というより小幅な下落を繰り返す日柄調整で乗り切るものと見ている。
そのように考えると、日経平均は年始はもみ合い継続から24,000円付近での値固めを経て、小勢第3波の目標値である24,500円~24,800円程度まで上昇する可能性をメインシナリオと考えるのが良いように思える。
※19:50追記
とりあえず年内は、明日の配当落ち分の全値埋めと24,000円手前が目標値と見ている。
※22:50追記
なお、1月初めで24,000円固めのもみ合い、1月中旬に24,500円~24,800円に向けた上昇が始まると見ている。