・日経平均 23424.81 +32.95
・TOPIX 1712.83 -2.12
・出来高 11.4億株
・売買代金 1.99兆円
2. 先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
(1)ABNアムロのオプション手口と残高
データの集計方法の詳細 → こちら
本日は12月限の最終取引日であり、参加者は15:15時点の建て玉で明日のSQに臨むことになる。
コールオプションについては、24,000円のショートコールを大口でロスカット、23,750円コールの大口買い、23,875円の大口利益確定と大口での売り買い交錯となっているが、ポジション調整の域を出ていない。
プットオプションについては足元の23,400円付近でロングプットを積んでおり、コールオプションの建玉と考え合わせると23,500円超でのSQ通過を狙っていると見られる。
(2)先物手口及び建玉残
筆者が観測している外資系証券と野村證券の本日の先物手口と建玉残は以下のとおり。
本日の焦点は、大口の買い方であるソシエテが期先へのローリングをどの程度行うかであったが、結果は1万枚弱と少なく、62,911枚を明日のSQ決済に回している。
何となく予感していたとは言え、想定よりも多いSQ決済枚数である。
期先は58,000枚と依然として大口買いではあるものの、12万枚であるなら巨大戦艦であるが、5万枚レベルでは驚くほど多い建玉ではなく、買い方としての安心感は薄れる。
目先は警戒が必要な局面と見ているのかもしれない。
なお、ゴールドマンは12月限SQに-87,621枚と超大口の先物ショートで挑んでいる。
ただ、この建て玉は12/9から急速に積んだ玉であり、コストは23,450円前後と推測され、短期勝負の建玉である。
なお、3月限で57,822枚の先物ロングを建てており、12月限ショートがSQで捌ければ5万株の買い越しに転じる。
3. 相場短評
ソシエテのSQ決済が多い点が気になる。
明日または週明けに買いを積んでくるのであれば上値追いが期待できるが、明日のSQで6万枚を決済してくるということは、普通に考えて目先は下押すと見ていると思われる。
また、大幅売り越し中の野村證券は本日の堅調相場にあって2,508枚を買い戻し、直近4営業日で約1.3万枚を買い戻しており、転換点近しの感に変わりはない。
昨日、米国市場がSQとなる来週末まではダウは高値維持すると可能性があると記したが、先物建玉の動向から膠着継続、またはSQ通過が下方転換となる可能性も捨てきれない。
米中協議が無難に着地しても買い材料にはならず、仮に明日以降、23,500円を超えてきても様子見が望ましいと考えている。
※20:00追記
ソシエテの一強・先物買いが減ったことや裁定買い残が増加していない一方、国内勢の先物売り越しが多いことから、今後、調整となっても大幅下落は考えにくく、(朝鮮半島の地政学リスクが昂じても)23,000円が下値目処と見ている。