2020-01-06

目先は下げ止まりが相当だがSQ要因から先は読みにくい・・・(1/6)

1 相場概況

イラン情勢の緊迫化を受けて日経平均は一時500円を超す大幅安となった。

・日経平均  23204.86 -451.76
・TOPIX     1697.49 -23.87
・出来高    12.1億株
・売買代金   2.22兆円


2. 先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)


(1) ABNアムロのオプション手口

データの集計方法の詳細 → こちら

(本日は週に1回の残高報告に基づき、先週末の建玉残の一部修正を行っている)

ABNアムロのオプション手口及び建玉残(日々集計+週一回の残高報告で修正)は左表のとおり。

コールオプションについては、本日の大幅下落を受けて23,750円ショートを793枚買い戻す一方、遠くなった24,000円には-491枚のショートを積み増ししている。


ただ、24,250円には510枚・24,125円には270枚、計870枚ののロングを入れており、いったんの反発を見越しているのかもしれない。

プットオプションについてはショートプットにはショートの積み増し、ロングプットにはロングの積み増しを行う一方で、新たに22,500円から下にロングプットを積んでおり、下方向へのブレも想定している。
全体には概ね中立の手口と思える。

(2)先物手口及び建玉残

筆者が観測している外資系証券と野村證券のうち、主な取引業者の先物手口と建玉残は以下のとおりである。


本日の大幅下落の中で、野村證券筋が大納会に次いで-4,378枚の大口売り越しを繰り出している点が注目される。
 
同じく、売り方となっている大和・みずほ等の本邦国内勢は4,251枚~1,759枚を買い戻している。
 
買い方のソシエテは908枚買い越しと様子見姿勢であり、追随売りも押し目買いも出していない。
なお、メリルリンチ・Cスイスが大口で売り越しているほか、JPモルガン証券、バークレイズ証券の買い方も1,000枚~3,000枚を売り越している。
 
ただ、日経先物の-500円の下落に対してのリスク回避の相場追従売りと思われ、積極的にな売りではないと見ている。


3 相場短評

筆者の予想としては、いったん上に振った後に下への動きが出ると予想していたが、本日は朝からダウ先物が-100ドルを超えて下方に推移し、日経平均を年末のCMEに対して-100円下げさせて始まった。

明らかな振り仕掛けであり、上述のとおり大和・みずほ等の本邦国内勢は大きく買い戻した目的を達成させたが、野村がさらに売り越し幅を広げており、ここからさらなる逆襲を
してくるかが注目される。

現時点での日経平均CFDの日足チャートのカウントは左図を想定している。

本日、23,200円付近で踏ん張ることができれば「(3)-4」の継続と見ていたが、夕刻に23,026円まで、高値から1,000円を超えて下げており、どうやら「(3)-5」が終了し、修正a-1波に入っていると見た方が良さそうだ。

ただ、値幅・日柄的に23,500円付近までのテクニカル反発が見込めるところだが、今週末はSQのため、一方的な展開となることも想定され先は読みにくい。

ただし、仮に今夜の米国市場が下げても-100ドル安程度に収まった場合には「(3)-4」の継続の可能性が生じてくる。

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