2020-02-04

2月は荒れやすい「3日新甫」※追記あり(2/4)

本日の日経平均は三桁の下落で始まったものの、10時過ぎから買いを集め、上海株の下げ渋りからの上昇転換により売り方の買い戻しが活発となり、終値は112円高、日中足では200円を超える上昇となった。

また、時間外に入ってからは19:00現在、本日の終値比+200円高となっており、昼夜含めて、昨日の記事 " 日経平均反発のタイミングが近づく?(2/3)" どおりの展開となった。

今後の上値目処については、昨日記した日経先物価格での上値抵抗線23,100円は達成、足元の時間帯は次なる節目である23,200円の攻防中である。

ダウ先物も19:30現在、318ドル高とかなり良いところまで上げており、日経先物23,200円付近は上値が重くなるところと見ている。

ただ、上昇に勢いがあることから、このままダウ平均が順調に右肩上がりを続けることができれば、次なる節目である日経先物23,300円(現物換算23,330円)への明日の到達も可能と見ている。

仮に、米国時間にて、この価格帯まで日経先物を引き上げた場合は、明日の前場はベアポジションの踏み上げが想定され、さらに一段高となることが予想される。

この場合、1/17に空けた窓と1/17先物高値の23,440円(現物換算23,470円)が強い節目の価格となり、上値を抑えられやすい。

また、ダウ平均についても1/31の大陰線の始点である28,800ドル付近では達成感が出やすく、先物市場ではクリアしても現物市場では一気に上回ることは難しいと見ており、週末の米雇用統計を前にしたポジション調整も起こりやすい。

したがって、目先、日経平均の自律反発は最良のケースで日経先物23,400円~23,450円(現物では23,450円~23,500円)で上値を抑えられやすいと見ている。

先物手口の集計と分析(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)

データの集計方法の詳細 → こちら


野村の大口買い戻しが目立っており、肝心のゴールドマンの買い戻しは小幅にとどまっている。

また、ソシエテは直近で大きく売り越した先物ミニを一斉に買い戻す一方で、買い越しのTOPIX先物の利益確定に動いている。


これらを見る限り、海外勢は目先のボラ取りに終始していると見られる。

自律反発の上値目処


以上のことから、仮に今夜のダウ平均が28,800ドル付近まで上昇するようであれば、急反発の反動から東京時間のダウ先物が高くても目先の自律反発は買い戻し一巡でいったん終了となる可能性がある。

自律反発の上値目処については23,800円付近もあると見ているが、GSの買い戻しが甘いため(今夜の時間外または明日の手口次第では予想が変わる可能性はあるが)、現時点においては、週明けに始まった一波動では、日経先物23,400円~23,440円(現物では23,450円~23,490円)が上値目処になりやすいと予想している。

また、1/17高値24,115円から直近安値までの下落幅1,340円の半値戻し水準が23,445円と窓空け価格とほぼ一致しており、この面からもいったんの高値となりやすいと見ている。

(23,500円からさらに上伸するとしても、いったんはもみ合いまたは反落となることが予想される)

2月は荒れやすい「3日新甫」であることからも乱高下相場を警戒している。

※22:15追記
22:10現在、ダウ先物は376ドル高・28,778ドルと28,800ドルを窺う位置にいる。仮に今夜のダウ平均が28,800ドルを超えて寄り付きそのまま陽線引けするか、足元の価格帯で寄り付き28,800ドルを明確に上回って引けるのであれば、トレンド転換の可能性があり、日経平均も上述の窓埋めを果たし、今週にも筆者想定の23,800円を超える可能性が生じる。

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