2020-02-06

日経平均24,000円超の可能性を考察※追記あり(2/6)

本日の日経平均は一時24,000円手前まで買い戻され、終値は+554円高・23,873円の大幅高となった。
 
筆者は、2/3(月)に "日経平均反発のタイミングが近づく?" と反発局面入りを、翌3/4(火)に "全値戻しも?・・・" と24,000円までの戻りを予想し、本日、月曜の終値22,971.84円から1,000円高の23,995円を達成するなど予想どおりの展開となった。
 
ただ、24,000円接近は明日の想定であったが、一日早い達成となったことにより、週内の動きはやや読みにくくなった。
 

先物手口の考察(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)

データの集計方法の詳細 → こちら
 
本日の先物手口と残高は以下のとおりである。
 

 
ゴールドマンが比較的大きめに買い戻しを入れており、内訳も売り越幅の大きいTOPIX先物を2,581枚買い戻すなど想定の動きとなっている。


 
Cスイスが4,292枚と大口の買いを入れているほか、表には含まれていないが、JPモルガン証券が3,762枚買い越し、ドイツ証券が3,260枚買い越しと大口の買いを入れている。
 
JPモルガン、ドイツともに建玉は5万枚程度を買い越す買い方であり順張り買いである点は注目である。
 
なお、大口の買い方であるソシエテは-991枚売り越しと利益確定売りを出しているが、ポジション調整の範囲である。
 

今後の予想

 
左図のダウ平均の日足チャートを見るとおり、足元は、いったん外れた上昇トレンドに戻りつつある段階である。
 
今夜以降のダウ平均が直近上昇帯の下限29,300ドル付近を上回って寄りつき、この値を維持することが出来れば、帯の中でのもみ合いから上昇トレンドに復帰する可能性が高いが、跳ね返されたり、下限にとどまることができなかった場合には、昨日空けた窓埋めまで反落する可能性が高いと見ている。
 
直近、ダウ平均の大幅高に対する調整を東京市場(日経平均)が担ってきた。

本日は東京時間に急伸したため、欧米時間が調整になりやすいと見ていたところ、東京時間ではダウ先物は+200ドル高で推移したが、19:30現在のダウ先物は+100ドル高と上げ幅を縮めている。
 
米国市場の取引開始時刻の23:30まで+100ドル程度高を保つことができれば、GUでの寄り付きとなり、欧州時間で調整は終了となり、4日続伸への期待が高まりやすいと見ている。
 
期待どおりにダウが本日のダウ先物高値の29.529ドルを超えて引けるならば、明日の日経平均は24,000円を超えて推移し、明日、24,100円台の昨年来高値をつけると思われるが、ダウが期待どおりに上昇できなかった場合の日経平均は23,800円前後の推移になると見ている。
 
ただ、メインシナリオとしては、本日の日経平均の高値にて先物の空売りやベア型ETFの買いが膨らんでいることから、これらの空売りを再度踏ませるまで上昇が続く可能性もあり、その場合は24,200円~24,300円超の高値が想定される。

(ダウ平均が上図の上昇トレンドに回帰することができれぱ日経平均は今月にも24,500円示現もあると見ている)

リスクシナリオとしては、明日の米雇用統計が良好な結果となっても、昨夜のADPで労働市場の堅調性は既に織り込んでいる可能性や2/11(火)の東京市場が休場となるため鬼門となりやすく、どちらが優位であるかの判断は今夜~明晩のダウ平均の動向を見ないことには難しい。

※22:40追記
現時刻、日経平均CFD60分足を見る限り、東京時間での上昇に対する調整は時間不足で未了の感あり。ダウが100ドル高付近で持ち合った場合、上下どちらにも動けず十字足で返ってくる可能性がある。その場合、明日の日経平均も動くことができず、明晩の米雇用統計後のダウの反応に任せることになる。 なお、今晩のダウ、明日の日経平均ともに膠着となった場合、明晩のダウは上下どちらにも動けるが、雇用統計に波乱がなければ、やや上有利と見ている。

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