その後は23,800円を挟んだもみ合いとなり、45円安・23,827円での大引けとなった。
先物手口考察(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
データの集計方法の詳細 → こちら買い方となるソシエテが3日連続で利益確定売りを出しており、本日は比較的大きめの-2,094枚を売り越し、1/14以来の建玉10万枚を割り込んだ。
ただ、ソシエテは本日オプションではショートプット・ロングコールを繰り出しており、来週以降、さらに先物の利益確定を進めてくるかに注目している。
一方、ゴールドマンは全体では売り買い拮抗であるが、TOPIX先物を2,302枚買い戻しており、1/30には4万枚を超えるTOPIX先物の売り越しを本日現在、2.6万枚売り越しまで圧縮している。
ゴールドマンについては、大口の現物売り受託の思惑があり、TOPIX先物の買い戻しはその前準備である可能性もある。(後日、詳報する予定)
なお、野村證券を通じた注文が-4,927枚の大口に上っており、足元の急伸と価格に割高感を感じている投資家が多いと見られる。
ただ、表には含めていないが、JPモルガン証券は本日2,879枚を買い越し、建玉を57,954枚買い越しまで拡大しており、相場観の対立が見られる。
今後の予想
次なる焦点は今夜の米雇用統計を受けたダウ平均の動きとなる。注目していた昨夜のダウ平均は+88ドル高と、筆者想定の+100ドル程度高となり、直近の上昇トレンド帯の下端に入り込んだ。
昨夜のダウ平均の日中足を見ると、適度に利益確定と押し目買いが混ざっており、直近の上昇に対する調整は未だ不足感がある。
メインシナリオは、足元の上状態でもみ合いながら上昇トレンド帯に復帰することが予想されるが、このままトレンド復帰もあり得ると見ている。
ただし、今夜の米雇用統計が材料出尽くしとなって上昇トレンド帯から大きく下振れた場合には、上値チャレンジは後退し、直近の上昇に対する調整の動きが本格化する懸念がある。
日経平均については、欧州時間に入り欧州各国の市場で今週の急伸に対する利益確定売りが顕著となっている影響を受けて、19:22に日経先物が23,730円安値まで下押ししている。
日経平均CFD240分足チャート(右図参照)では、昨日の昼から時間の調整が進んでおり、高値圏入りしていたMACDが適度に冷まされているところであり、足元付近か、さらに押してもゼロライン近くで折り返すことができれば足元の強い上昇トレンドが継続となる。
筆者予想としては、前述のゴールドマンがTOPIX先物の買い戻しに動いてきたことや、野村が大きく売り越して来たことにより、足元の下げは深くまで下げず、まだ上げていくのではないかと見ている。
昨日、2/11(火)の東京市場の休場が鬼門と記したが、買い方にとっての鬼門であると同時に、売り方にとっても鬼門となる可能性があると見ている。
具体的な日経平均予想については、今夜の米雇用統計を経たダウ平均の動向などを検証の上、週末にアップする予定である。
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