2020-03-02

底打ちに至らず?日経平均の危うい上昇(3/2)

本日の日経平均については、筆者予想のメインシナリオは続落またはもみ合いであったが、日銀・黒田総裁の異例の談話「潤沢な資金供給に努める」が伝えられ、サブシナリオの目先自律反発となった。

日経平均の終値は+201円高・21,344円と三桁の上昇。売買代金は3.52兆円。

ただ、日経先物が先週末のナイトセッションでは21,000円より下で推移しており、安値での買い仕込みができていたのに対し、現物225が21,000円より下は寄り付き後の一時間半程度であり、本日の現物買いの大半は21,000円より上での買いとなっており、安値に対し脆弱な構成となっている。

先物手口考察

データの集計方法の詳細 → こちら

(本日は週に1回の残高報告に基づき、先週末の建玉残の一部修正を行っている)



引き続き、ゴールドマン、ソシエテが大口の売り越しとなっている。

また、表には含めていないが買い方のJPモルガン証券、ドイツ証券が各々-7,622枚、-8,178枚の大口売り越しとなっており、リスク回避の資金流失が認められる。

対する国内勢は野村證券の8,240枚買い戻し、みずほ証券4,088枚買い戻し、大和証券6,720買い越しと買い手口が目立っている。

本日の先物安値から高値までの上昇幅は930円は、板が薄い中、国内勢の買い戻しでスルスルと上げ、上げきった後場に海外勢の空売りが持ち込まれて弱含んだと思われる。

なお、ゴールドマン、ソシエテともにTOPIX先物売りが顕著であり、いずれ買い戻すにしても日本売りの姿勢が見える。



今後の日経平均予想

日経平均の日足チャートでは、足元の急落により5日線は勢いをつけて下落中であり、上値抑制の力が働くと見ている。

また、現時点での日経平均の弱含みはウィルス禍を受けての社会不安であり(個人的には現実化するとは思っていないが、海外勢が日経平均の下押しの材料として使用している)、金融緩和の口先介入では反転は難しく、早晩、買い戻し一巡で再度反落に向かうと見ている。

米国の利下期待により円高懸念も生じる。

そのように思っていたところ、19:10現在、日経先物は高値から550円下落・21,040円と買いが剥がれている。

ただ、本日の上昇は日経平均が高値から3,000円下落したことにより買い余力が生まれた年金買いによるものと思われ、海外勢の視点では、買いが入るのであれば高値を買わせてから空売りを入れようと考えると思われる。※20:00追記:日銀ETF買い通常の1.4倍・1,002億円も加勢

また、個人信用の買いと思われる日経レバの信用買い残が増加しており、海外勢の標的になりやすい。

したがって、しばらくは21,000円から上でもみ合う可能性もあるが、買いが続かなくなったタイミングで売り仕掛けが入るものと思われる。

3月相場も荒れやすいと言われる「二日新甫」であり、近く大型の財政出動の催促相場に移行するだろう。

なお、財政出動については、新コロナウィルスにある程度の収束が見られなければ具体的な道筋を立てることが出来ないため、今しばらくの時間が必要であり、そこに生じるタイムラグが危ういと見ている。

今後の日経平均予想については昨日アップしたとおりであるが、少し補足すると、20,200円~20,400円を足元相場の標準的な下値目処と見ており、仮に20,000円を割れるような事態となれば19,500円、可能性は小さいと思われるが、そこでも収まらなければ19,000円と見ている。

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