週末を経て新型肺炎の世界的な拡大懸念が高まったことに加え、OPECプラス会合での強調減産が決裂したことによる原油価格の急落などの悪材料が重なり、円急騰を伴う日経先物の売り仕掛けにより、買い方のリスク回避の売りを呼び込み、大引けの日経平均は19,698円・1,050円安と四桁の下落となった。
先物手口考察
データの集計方法の詳細 → こちら(本日は週に1回の残高報告に基づき、先週末の建玉残の一部修正を行っている)
連日、大口の売り越しを続けていたゴールドマンは、本日、11営業日ぶりに買い越しとなった。
ただ、買い越し枚数は1,124枚とこれまでの売り越し枚数に対しては小口であり、売り止んだと見るには早いと思われる。
また、買い方のソシエテは1,414枚を買い越しているが、限月のローリングに際してのポジション調整と直近で売り越していた先物ミニの利益確定の買い戻しであり、本格的な押し目買いとは見えない。
なお、空売りの評価損が含み益に転換したと思われる野村證券が-1,267枚の売り乗せを図っている。
今後の日経平均予想
本日の日経平均は、昨日の予想に記した「TOPIXのPBR1倍」水準で下げ渋りを見せており、一定の下支え効果があったと思われる。ただ、ナイトセッションは入り、アジア市場の軟調を受けて始まった欧州市場も-5%を超える大幅安となっていることから、日経先物も225現物の大引けから-500円安で推移している。
この後始まる米国市場が下げ止まりを見せなかった場合は、明日の日経平均は買い方の追い証逃れの売りにより、さらなる下落をとなる可能性がある。
19:30現在のダウ先物は24,554ドルと時間中の直近安値24,681ドルを下回っており、仮に現物市場の取引開始時刻までに直近安値を回復できなかった場合は一段安が懸念されるが、ダウ先物は日本時間夕刻にいったん24,225ドルの安値をつけて下ヒゲで返ってきており、足元の-700ドル安が相当の値幅を伴っていることから、さらに下押すとは考えづらいと見ている。
ただし、ここまで深い亀裂をつくったことから、自律反発も限定的となると見ているが、仮に想定以上に戻したとしても週末SQの思惑によるものと思われ、深追いは禁物だろう。
おそらく、2月の下落歩調から日経平均はN字下げを演じていると見ており、チャート上からも19,000円を割れた場合の次の節目は一昨年4月の18,224円と見られることから、3月下旬に向けて18,200円付近が次のターゲットになると思われ、現時点では、この価格帯でセリングクライマックスに達するのではないかと見ている。
※20:10追記
なお、日経平均の底打ちには、東京五輪の中止または延期観測が強まり(実際に中止または延期となるかどうかはわからないまでも)、いったん中止または延期を織り込むことが必要と見ている。 18.000円付近で、これらの観測が強まらなかった場合はさらに下押す懸念が生じる。