本日の日経平均は、昨夜のダウ平均が高寄りから前日比変わらずまで下落したものの、その後に切り返し、前場の高値を抜く高値引けとなったことから、日経平均にも先高観が広がり、売り方の買戻しが加速し、500円高に迫る大幅上昇となり、一気に20,900円乗せとなった。本日の先物手口考察
データの集計方法の詳細 → こちら注目のゴールドマンは昨日に続き1,556枚を買戻し、売り建玉を6,900枚まで圧縮した。
ただ、出来高を伴っていないことや、日経先物・TOPIX先物の内訳においても、上昇率の大きな日経先物売り・TOPIX買いを展開していることから、積極的な買いというよりも日経平均の上昇に伴うリスク回避の買戻しと思われる。
買い方のソシエテは1,791枚の買い越しとなっているが、枚数的には昨日・一昨日の利益確定分の買戻しであり、やはり積極的な買いではないと見ている。
バークレイズも小幅買い越しとなっており、売り方の野村證券は差し引き109枚買い越しと、本日の大幅上昇局面では積極的に動いてはいない。
なお、ABNアムロのオプション手口は、昨日に続き大幅なコール買いとなっている。
21,625円の本日の寄付き値付近から上のコールオプションを(21,875円を除き)、8,799枚の超大口で買い越している。
昨日の22,000円から上のコール買いの奏功により、さらにブルポジションを拡大させた形になっている。
オプション取引では現在価格に近いコールはプレミアムが大きく乗っていることや、先高観のある相場展開では売り物も少ないため、勢い、プレミアムの低い遠い価格のコール買いになりやすく、遠い価格帯への大口のコール買いが日経平均を吊り上げる構図になったと推測している。
また、昨日、ソシエテ・アムロ間の立会外取引のあった22,000円コールは、本日返済とれているが、22,500円と一段上のコールオプションで再度ソシエテ売り・アムロ買いが成立している。(下図)
穿った見方をすれば、双方ともに都合の良い形で相場が動く出来レースの可能性がある。
今後の日経平均予想
先月より、日経平均の高値は6月・21,800円~22,000円と予想してきたが、思わぬ形で、しかも早期に22,000円を本日の時間外に達成した。
ただ、日々記しているとおり、直近の上昇はオプション取引にからむ上昇と推測しており、到達価格自体には正当性はあると見ているが、この先、ボラティリティの高い相場付きに発展する可能性がある。
昨夜の米国市場の動向で注目されるのはナスダック総合指数がやや弱含みに入っていると見られる点だ。
ナスダック指数は終値こそ0.77%高で引けたものの序盤からかなり下落しており、ダウの動きに引きずられての反転であり、目先のトレンドとしては下押しに入っていると見ている。
ボリンジャーバンドを見ても、一昨日に+2σタッチから長めの陰線を引いており、昨夜はいったん+1σを割れたものの、ダウ平均に呼び戻されての下ヒゲとなっている。
ただ、直近の+1σ~2σのバンドウォークにおいては、規則的な日柄的で+1σと2σを行き来しており、下押し局面では+1σを割れて基準線まで下落している局面も生じており、基準線と+1σが近づいている中では、今回も基準線までの下落もあり得ると見ている。
また、ダウ平均・日経平均ともにオシレーター系指標が買われ過ぎ圏に達しており、日経平均についてはRSI(9)が90%台、25日線乖離率が7.94%に達している。
売り方の買戻しという高需給に支えられ、下げずらい局面となっているが、ダウ・日経平均ともに一目均衡表上での変化日にあることから、目先の高値をつけやすい日柄であると見ている。
日本時間の週内については下値不安のない相場が続くと思われるが、週末にかけて仕掛け的な売り材料も出やすく、いったん下方向の力が働いた場合は、センチメントの急激な悪化をともなって大きく下振れる可能性があり、楽観することなく警戒したい局面と見ている。
価格目途については、昨日記した価格帯を引き続き想定している。