2020-07-16

秋の株高に向けた押し目が近い?(7/16)

・相場概況

本日の日経平均は、昨夜のダウ平均が227ドル高となったものの、すでに昨日の上昇で織り込んでおり、小安く寄り付いた後はジリ安の展開となった。

なお、その後は昼に東京都の感染者の大幅増加が伝えられたことをきっかけに一段安となり、-175円安・22,770円での大引けとなった。


・本日の先物手口考察

データの集計方法の詳細 → こちら
 


注目のゴールドマンは2,073枚買い越しとなったが、昨日、2,809枚を売り越しており、利益確定の買戻しと思われる。


また、Cスイスは-2,455枚の売り越しとなったが、同様に昨日4,486枚の大口買いを出しており、利益確定売りを出したと思われ、依然として方向感のわかる手口を見せていない。

なお、買い方のソシエテは173枚買い越しとほぼ売り買い拮抗となっているが、ミニ売り・ラージ買いとなっており、悲観売りが出た場合の買いを狙っていると推測される。



・ABNアムロのオプション手口

 → こちら 

22,375円から上のプット買い、22,250円から下のプット売りが目立っている。

なお、プット22,000円は買い建てており、22,250円を割ってきた場合は、売り仕掛けを入れる可能性がある。

ただ、コール22,500円を大口で買い建てていることから、同コールのポジション推移が注目される。


・今後の日経平均予想

 まずは昨夜のダウ平均から見ていく。

ダウ平均のボリンジャーバンドは、ここのところ緩やかに下降していた+2σが直近で大きく下降を始めており、バンド幅も収縮度合いを強めている。

筆者は目先のダウ平均の動きについては下向きを想定しており、この予想に立てば、バンドの収縮は始まったばかりであり、今後、価格の下落とともにバンドが収縮し、-2σタッチまで続くと見ている。

ただ、足元で-2σは急速に上昇を始めているため、ダウ平均が想定どおり急落した場合には-2σのせり上がりも速く、直近でもみ合った節目の価格帯である26,000ドルがサポートされる可能性がある。

また、今週末の米国市場マイナーSQにとっても、下目線の投資家にとっても26,000ドルが目標価格となりやすい。

日経平均については、基本的にはダウ平均(S&P500)のミラー指数であり、ダウの方向・値幅と同様に動くと見ており、週末の米SQに向けてダウが値幅を伴って下落した場合は、来週はいったんテクニカルリバウンドに入ると見ている。

現時点の想定ではダウ26,000ドル、日経平均22,200円~22,300円を想定下値目途と見ているが、ダウが値幅を伴った急落となった場合は22,000円が下値目途になると見ている。

なお、8月相場については、ダウ・日経平均ともに今週末または来週初めにかけて急落した場合は、日柄的に8月末のG7での経済対策材料が前倒し出てくる可能性があることから、目先に生じると予想している安値が再上昇の起点となる可能性があると見ている。

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