・相場概況
本日の日経平均は、昨夜のダウ平均は-135ドル安と三桁の下落となったものの、昨日の東京市場大引け時のダウ先物の価格と大差なかったことから小幅高で寄りついた後、前日の安値を挟んだもみ合いとなった。ただ、昼に東京都の新規感染者数が前日並みの高水準であるとのニュースが伝えられ、後場寄りはギャップダウンで寄り付き、その後もジリ安てせの推移となった。
日経平均終値は-73円安・22,696円。
・本日の先物手口考察
データの集計方法の詳細 → こちら注目のゴールドマンは差し引き234枚買い越しと、引き続き積極的なポジショニングは行っておらず様子見姿勢を維持している。
なお、Cスイスは本日-3,044枚を売り越し、昨日の売り越しと合わせ約5,500枚を売り越しており、一昨日の4,486枚の特買いを超える売りを出している。
また、建玉についても売り越し転換となった。このまま、売り玉を伸ばしていくかどうかに注目している。
買い方のソシエテは2,840枚の買い越しとなっているが、引き続きミニ売り・ラージ買いを継続している。
なお、海外勢の手口全般では、売り買い交錯のまちまちとなっているが、JPモルガンが-4,966枚の特売りを出し、買い建玉を前日の1.05万枚から0.95万枚へと縮小しており、来週の手口が待たれる。
・ABNアムロのオプション手口
→ こちら引き続きコール売り・プット買いが目立っている。
下は22,375円を下回れば売り加速も、22,000円接近でドテンの可能性がある?
・今後の日経平均予想
ダウ平均の日足チャートから見ていく。目先の動きとしては、引き続き直近窓埋め完了の達成感や需給面から弱含みで推移すると見ている。
ただ、26,000ドル付近は一目均衡表の雲上限や直近でもみ合った節目の価格帯となっていることから同価格水準ではサポートされる可能性が高い。
続いてナスダック総合指数の日足・ポリンジャーバンドを見ていく。
+2σのバンドウォークを開始以来、+1σを割れた場合には、いったん基準線タッチまでの押し目形成後に再上昇していることから、今回も同様の経過を辿ると想定している。
なお、可能性は少ないと見ているが、バンドウォークが途切れ3月からの上昇に対する調整となれば、一気に崩れてくることが考えられる。
ただ、現時点では秋の株高を想定しており、日柄的にも深押しの可能性は低く、上昇トレンドが継続するとの見方に立っている。
日経平均については、昨日の-175円安に続く本日の弱含みなど、筆者想定どおり進展している。
(本日はもう少し下げても良かったのではないかと見ているが…)
来週の日経平均については、後半の土日曜を含め4連休となる東京市場休場がやっかいである。
おそらく、これまで記しているとおり来週初めまで弱く、その後は持ち直してくると見ているが、本邦個人投資家としては感染者数の増加や週後半の休場が手控え要因となり、なかなか買い向かいづらいだろう。
ただ、仮に25日線・22,437円を下回ったとしても、6月中旬以降のもみ合いレンジを下抜く勢いはつきにくいと見ており、25日線割れも一時的と想定している。
なお、東京市場の休場により海外勢は上下どちらかに仕掛けてくると思われ、不安定な時期であればこそ、休場前に下に振り、休場明けは上に振る可能性が高いと見ている。
なぜなら、日経平均は基本的には22,000円~22,900円のもみ合いレンジの上抜けを狙う時期に来ており、足元は8月下旬の本格上昇スタートに向けた助走期間の終盤に入っていると見ており、7月後半は、もみ合いながらも徐々にレンジを切り上げる展開になるのではないかと予想しているからである。
今夜の米国市場の結果を受け、週末にじっくりと他の指標と合わせ再考することとしている。
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