・相場概況
本日の日経平均は、東京休場中の米国株が安かったことに加え、ダウ先物が-150ドル安まで売られたにものの、下げ幅は限定的となった。前場は日経平均が思ったほど下げない焦りから売り方の買戻しと思われる買いによりジリ高となり、後場は日銀ETF買いの思惑から買戻しが進み、日経平均は-35円安と小幅な下げにとどまった。
・本日の先物手口考察
データの集計方法の詳細 → こちら(本日は週に1回の残高報告に基づき、先週末の建玉残の一部修正を行っている)
注目のゴールドマンは833枚買い越しと、引き続き小口の取引に終始している。ただ、内訳としてはTOPIX先物売り・日経先物買いが鮮明となっている。
買い方のソシエテは-2,075枚売り越しと、ここにきて大きく動き出してきた。内訳としても先週売り越していた先物ミニを買い戻し、TOPIX先物売りを繰り出している。
また、ABNアムロ及びソシエテがTOPIX先物・日経先物9月限において大口のクロスを繰り出しており、この辺も何やらきな臭い感じがする。
・ABNアムロのオプション手口
→ こちらコール22,500円~23,000円を売っているが、23,125円から上のコールを買う先物同様の "きな臭い" 手口となっている。
プットオプションも売り手口が目立っている。
・今後の日経平均予想
本日の日経平均は昨日筆者が記したとおり「ここからさらに売り込む動きにはなりづらい」「いったん買い戻しに入る」展開となった。ただ、本日の安値について22,429円と、本日の想定下値メドである22,300円水準には届かず底堅い展開となり、下値が浅かった分、戻りも大きくなった。
今後の見通しとしてはナスダック及びダウ平均の動向次第となるが、基本的に米国株弱含みの予想に変更はない。
日経平均についてはCFD240分足に見るとおり、足元の時間帯では20EMA-40EMAに頭を抑えられており、7/10からの上昇時の下値サポートラインが逆に抵抗線となり、ここからは上値が重くなると見ている。
また、日中のローソク足が一気に伸びており、鯨幕となる可能性を感じる。
MACDもゼロラインを超えてきてはいるが、急ピッチの上昇後の押し目により、再度ゼロラインを割り込む可能性があると見ている。
加えて、105円台前半と急ピッチな円高も日経平均にとってはアゲインストになると見ている。
また、先物手口にて触れたとおり、<急落 → 急騰> または < 急騰 → 急落> の波乱の展開となる可能性があり、悲観の後には楽観が、楽観の後には悲観が訪れる可能性を頭の隅に入れておくべき需給環境と見ている。